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レポート
出雲―聖地の至宝―
東京国立博物館 | 東京都
「神話の国」の至宝が一堂に
『古事記』編纂から1300年。「神話の国」である出雲の至宝を一堂に集めて紹介する特別展が、東京国立博物館ではじまりました。出雲の文化がまとまった形で東京で紹介されるのは15年ぶり、11月25日(日)までの展示です。
重要文化財 宇豆柱(うづばしら)
出雲大社復元模型。10世紀頃の想定で、総高を約48メートルとした。10分の1模型
千家家に伝わる金輪御造営差図(かなわごぞうえいさしず)。出雲大社本殿の平面図。10月10日~11月4日展示
加茂岩倉遺跡から出土した国宝 銅鐸。手前は銅鐸の模鋳品
荒神谷遺跡から出土した国宝 銅剣
色々糸威胴丸(いろいろいとおどしのどうまる)は、室町時代の典型的な形式の甲冑
こちらは銅矛。重要文化財 荒神谷遺跡出土
出雲の仏像彫刻
展覧会は東京国立博物館の特別5・4室を使った2章構成です。

第1章は「出雲大社の歴史と宝物」。日本で最も古い神社である出雲大社。その創建の由来は「古事記」にも書かれており、来年には60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が行われます。

会場の中央に展示されている巨木は、2000年に出雲大社境内遺跡から出土した宇豆柱(うづばしら)。太い杉の丸太3本を束ねて1本の柱にしたもので、鎌倉時代の大社本殿を支えていたと考えられます。東京での公開は初めてです。


第1章の会場

平安時代の出雲大社は奈良東大寺の大仏殿を超える高さであったとも伝えられていますが、建物の形状には諸説があり、出雲市の古代出雲歴史博物館にも5通りの復元模型が展示されています。

本展では大林組が作成した古代出雲大社復元図に基づく復元模型を展示。長い階段に総高48メートルという豪壮な建物を推察しました。


出雲大社本殿復元模型

第2章は「島根の至宝」。荒神谷遺跡と加茂岩倉遺跡から出土した大量の青銅器を中心に、仏像、甲冑、太刀などの名宝を紹介します。

展示室壁面にずらっと並ぶ銅剣は、荒神谷遺跡からの出土品。1984年にまとめて発掘されたもので、その数はなんと358本。それまでに日本全国で見つかっていた銅剣の総数を超える数が一箇所から出土し、大きな話題となりました。


銅剣

手前に並んでいるのは大量の銅鐸です。荒神谷遺跡から約3.5km離れた加茂岩倉遺跡から、1996年に39個がまとまって見つかりました。こちらも一遺跡からの銅鐸発掘数は全国最多です。

近畿や北部九州に先立って、出雲ではこれらの青銅器が共同体での役割を終えて埋葬したものと考えられていますが、詳しいことはまだ分かっていません。


銅鐸

なお、本展にあわせて無料AR(拡張現実感)専用アプリも配信中。スマホやタブレットで、古代の出雲大社の高層神殿を目の前で体験することができます。詳細は公式サイトでご確認ください。(取材:2012年10月9日)

※会期中展示画替えあり

八雲立つ出雲 植田正治、上田正昭が歩いた神々のふるさと

植田正治 (著), 上田正昭 (著)

青幻舎
¥ 2,100

 
会場
会期
2012年10月10日(水)~11月25日(日)
会期終了
開館時間
9:30~18:00
※総合文化展は17:00まで
※時期により変動あり
いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日
住所
東京都台東区上野公園13-9
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://izumo2012.jp/
料金
一般800円(700円/700円)、大学生600円(500円/500円)、
高校生400円(300円/300円) 中学生以下無料
※ ( )内は前売り/20名以上の団体料金
※ 障がい者とその介護者一名は無料です。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
※ 前売券は、東京国立博物館 正門特別展チケット売場(開館日のみ、閉館の30分前まで)のほか、主要なプレイガイドにて、2012年8月1日(水)~10月8日(月・祝)まで販売。
※詳細はホームページをご覧下さい。
展覧会詳細 特別展「出雲―聖地の至宝―」 詳細情報
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