
東京都美術館「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」会場
オランダにあるクレラー=ミュラー美術館のコレクションから、選りすぐりのファン・ゴッホの作品を紹介する展覧会が、東京で始まる。
同美術館の初代館長であるヘレーネ・クレラー=ミュラーは、ファン・ゴッホの芸術に魅了され、鉄鉱業と海運業で財をなした夫アントンとともに、ゴッホが描いた90点超の油彩画と約180点の素描・版画を収集。
当時、ファン・ゴッホは評価の途上にあったが、ヘレーネはその芸術に深い精神性を見出し、その感動を多くの人々と分かち合うべく、生涯にわたり美術館の設立に情熱を注いだ。
展覧会では、新印象派の影響を色濃く見せるパリ時代の《レストランの内部》、黄と紫の対照がまばゆいアルル時代の《種まく人》、糸杉を描いたサン=レミ時代の傑作《夜のプロヴァンスの田舎道》などで、その初期から晩年までの画業を展観。
さらに、ファン・ゴッホ美術館から《黄色い家(通り)》を含む4点を展示し、20世紀初頭からファン・ゴッホの人気と評価が飛躍的に高まっていく背景にも注目する。
「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」は東京都美術館で2021年9月18日(土)~12月12日(日)に開催。入館料は一般 2,000円など。日時指定予約制。

東京都美術館「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」会場

東京都美術館「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」会場

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