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    ミュシャの絵画を絨毯に、クラウドファンディング実施中 ― 堺 アルフォンス・ミュシャ館
    (掲載日時:2021年11月2日)

    アルフォンス・ミュシャ《クオ・ヴァディス》1904年
    アルフォンス・ミュシャ《クオ・ヴァディス》1904年
    油彩、カンヴァス 堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市)蔵
    2375×2185mm

    大阪府堺市の「堺 アルフォンス・ミュシャ館」では、ミュシャの絵画を絨毯にするため、クラウドファンディングを実施している。

    同館が所有するミュシャの大型油彩画《クオ・ヴァディス》を、堺の絨毯づくりの伝統技術である「堺緞通」で絨毯として織りあげる事を目指す企画。

    《クオ・ヴァディス》は、ポーランドの作家シェンキェヴィチによる同名小説を主題とした油彩画。

    ミュシャがデザイナーから画家へと転身をはかりはじめて本格的に取り組んだ油彩画で、1910年頃に絨毯になる予定があったが、実現しなかった。

    戦後長らく所在不明だったが約40年前に見つかり、「カメラのドイ」で知られる実業家・故土居君雄氏が収集。氏の没後、他のミュシャ作品とともに堺市に寄贈された。

    堺緞通は江戸時代から続く3つの緞通(鍋島・堺・赤穂)のひとつ。明治期には欧米への輸出も行うほどの花形産業だったが、機械化の進展により衰退。現在は堺式手織緞通技術保存協会が伝承しているほか、大阪刑務所の職業訓練でのみ受注生産を行っている。

    すでに第1目標だった150万円はクリアしており、12月24日(金)までに最終目標の300万円を目指す。


    「ミュシャ×堺緞通」~伝統技で、絵画を織りたい。~ https://readyfor.jp/projects/mucha-sakaidantsu

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