
練馬区立美術館「日本の中のマネ ― 出会い、120年のイメージ ―」会場
19世紀のフランスを代表する画家、エドゥアール・マネ(1832‐83)の日本において受容に焦点を当てた展覧会が、東京で始まる。
画家で美術批評家の石井柏亭は、マネの《草上の昼食》(1863年、オルセー美術館、パリ)からインスピレーションを得て、《草上の小憩》(1904・明治37年、東京国立近代美術館)を制作。
山脇信徳、安井曾太郎、山本鼎、村山槐多、小磯良平らもマネからの影響を受けている。
展覧会では、日本に所在する17点のマネの油彩画(パステル画を含む)のうち7点のマネ作品を中心に、印象派や日本近代洋画、そして資料などを含めて約100点を展示。
明治から昭和初期までに見られる作品や批評を通して、日本における「マネとの出会い」について振り返る。
現代の日本におけるマネ・イメージを探るため、美術家の森村泰昌や福田美蘭の作品も展示。それぞれの独自の視点で展開するマネ解釈も紹介する。福田美蘭は新作が発表される。
「日本の中のマネ ― 出会い、120年のイメージ ―」は練馬区立美術館で2022年9月4日(日)~11月3日(木・祝)に開催。入館料は一般 1,000円など。

練馬区立美術館「日本の中のマネ ― 出会い、120年のイメージ ―」会場

練馬区立美術館「日本の中のマネ ― 出会い、120年のイメージ ―」会場 森村泰昌の作品

練馬区立美術館「日本の中のマネ ― 出会い、120年のイメージ ―」会場 福田美蘭の作品