千葉市美術館「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」会場
江戸時代後期に活躍した洋風画家、亜欧堂田善(あおうどうでんぜん・1748〜1822)の画業を振り返る大規模な展覧会が千葉県で始まる。
田善は、現在の福島県須賀川市に生まれ。47歳で白河藩主松平定信の命を受けて、試行錯誤の末に、当時最高峰の技術だった腐食銅版画技法を習得。
日本初の銅版画による解剖図『医範提鋼内象銅版図』や、幕府が初めて公刊した世界地図『新訂万国全図』などを手掛けた。
一方で、西洋版画の図様を両国の花火に取り入れた《二州橋夏夜図》や、《浅間山図屏風》(重要文化財)など肉筆の油彩画にも意欲的に取り組み、洋風画の傑作を世に送り出している。
展覧会では、現在知られる銅版画約140点を網羅的に紹介するとともに、肉筆の洋風画の代表作、また同時代の絵師や弟子の作品など約250点の作品を展示する。
「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」は千葉市美術館で、2023年1月13日(金)〜2月26日(日)に開催。観覧料は一般 1,200円など。会期中に大幅な展示替えが行われる。
千葉市美術館「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」会場
千葉市美術館「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」会場
千葉市美術館「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」会場
千葉市美術館「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」会場