奈良国立博物館 特別展「空海」会場
弘法大使・空海(774~835)の生誕1250年を記念し、空海がもたらし、その後の日本文化に大きな影響を与えた密教のルーツを辿る展覧会が奈良で開催される。
空海は讃岐国生まれ。延暦23年(804)に遣唐使の一員として入唐し、恵果から体系的な密教を伝授されて帰国。密教による人々の救済と護国を目指し、その活動は天皇や朝廷にも高く評価された。
展覧会には国宝約28件、重要文化財約59件など、国内外から密教の名宝が一堂に集結。
空海自身が「密教は奥深く文筆で表し尽くすことが難しい。そこで図や絵を使って悟らない者に開き示すのだ」と述べていることも踏まえ、胎蔵界・金剛界という2つのマンダラの世界を、立体的な空間で展示する。
現存最古にして、空海の在世時に制作された現存唯一の両界曼荼羅である国宝《両界曼荼羅(高雄曼荼羅)》(京都・神護寺蔵)は、修理後初公開となる。
生誕1250年記念特別展「空海 KŪKAI-密教のルーツとマンダラ世界」は2024年4月13日(土)~6月9日(日)、奈良国立博物館 東西新館で開催。
観覧料は一般 2,000円など。会期中、一部の作品が展示替えされる。
奈良国立博物館 特別展「空海」会場
奈良国立博物館 特別展「空海」会場
奈良国立博物館 特別展「空海」会場
奈良国立博物館 特別展「空海」会場