
三井記念美術館「円山応挙―革新者から巨匠へ」会場
江戸時代中期に活躍した画家・円山応挙(1733~1795)の画業をたどる展覧会が、東京で開催される。
写実を基盤とした画風で知られる応挙は、18世紀の京都画壇において革新的な存在だった。
当時、絵画は理想化された表現が主流だった中、応挙は身近な動植物や風景を観察し、目の前にあるかのようなリアルさで描いた。これにより観る者に新たな視覚体験をもたらし、やがて円山四条派を形成する中心的存在となった。
展覧会では、応挙の画業の初期から晩年に至るまでの重要作品を紹介。応挙の革新性がどのように巨匠へと昇華されたのか、その過程をたどる構成となっている。
また、代表作である国宝「雪松図屏風」をはじめ、重要文化財「藤花図屏風」「竹林七賢図襖」などが展示される。
さらに、香川・金刀比羅宮所蔵の襖絵「遊虎図襖」が特別出品されるほか、伊藤若冲との合作として注目される「竹鶏図屏風」(若冲筆)、「梅鯉図屏風」(応挙筆)も東京で初公開となる。
「円山応挙―革新者から巨匠へ」は、三井記念美術館で2025年9月26日(金)~11月24日(月・振休)に開催。観覧料は一般 1,800円など。

三井記念美術館「円山応挙―革新者から巨匠へ」会場

三井記念美術館「円山応挙―革新者から巨匠へ」会場

三井記念美術館「円山応挙―革新者から巨匠へ」会場