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レポート
東京美術学校から東京藝術大学へ 日本絵画の巨匠たち
ホテルオークラ東京 | 東京都
日本近代美術そのものが一堂に
ホテルオークラ東京で毎年この時期に行われている「秘蔵の名品アートコレクション展」。18回目となる今回は、東京藝術大学の前身、東京美術学校の歴代教員と卒業生から45名の作品を選抜して紹介します。
左は黒田清輝《婦人像(厨房)》
会場は重厚な雰囲気があります
会場冒頭。左はラファエル・コラン《花月(フロレアル)》
左から《富士》と《村童観猿翁》。ともに横山大観
日本画が並ぶ
青木繁《「旧約聖書物語」挿絵》の8点
自画像がずらり
安井曾太郎の木炭デッサン
会場
1887(明治20)年に設立された東京美術学校。1949年には東京藝術大学となり、今年で創立125年を迎えました。また今年は、東京美術学校の最後の卒業年からちょうど60年目の節目にもあたります。

多くの俊英を美術界に輩出した同校の歴史は、わが国の近代美術史そのものといえるでしょう。

本展では卒業生だけでなく黒田清輝、久米桂一郎らの教員の作品と、その師であるラファエル・コランの作品も出展。同校の周辺を掘り下げて展観します。


会場の冒頭は西洋画から

展覧会は洋画からスタート。卒業生のスターのひとり、青木繁は小さな油彩画が8点展示されています。これは「旧約聖書物語」の挿絵原画で、青木が神話に強い関心を寄せていたことが分かります。


青木繁《「旧約聖書物語」挿絵》

続く展示室は日本画。東京美術学校第一期生でもある横山大観や下村観山からはじまり、東山魁夷、高山辰雄、加山又造、平山郁夫らの作品がずらりと並びます。

ちなみに平山郁夫は東京美術学校時代の最後の卒業生となりました。


日本画が並ぶ

最後はふたたび洋画となりますが、東京藝術大学が所蔵している自画像の展示は注目です。

自画像は、東京美術学校西洋画科(現:東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻)が新設されてから現在まで続く、卒業制作の課題のひとつ。本展では最初に描かれた自画像のひとつである白瀧幾之助から勅使河原宏まで、13点が紹介されています。

佐伯祐三は自信に溢れた鋭い眼光、駒井哲郎は暗い色彩で重い雰囲気。後の作品に通じるような個性が感じられます。


個性的な自画像の数々

わが国の美術界を牽引している同校の展覧会。当然のことながら、右から左まで著名な作家ばかりです。会場のホテルオークラ東京別館地下2階のアスコットホールは美術館とは異なった独特の雰囲気があるので、見たことがある作品も改めて新鮮な印象で鑑賞することができそうです。

なお、本展は併催のイベントも多数用意されています。8月10日(金)と18日(土)には、ティー&ケーキを召しあがりながら展覧会の監修者の絵画解説、会場でもギャラリートークが楽しめるという「アート&アフタヌーンティー」(要予約)なども開催されます。

鑑賞券とレストランの特別ランチメニューがセットになったお得なランチセット券などもありますので、詳しくは公式サイトでご確認ください。(取材:2012年8月2日)

日本の近代美術

土方 定一 (著)

岩波書店
¥ 819

 
会場
会期
2012年8月3日(金)~8月26日(日)
会期終了
開館時間
展覧会によります。ホームページにてご確認下さい。
休館日
展覧会によります。ホームページにてご確認下さい。
住所
東京都港区虎ノ門2-10-4
電話 03-3582-0111
公式サイト http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/special/art2012/
料金
【開館時間】
10:00~18:00(入場は17:30まで)
※3日のみ12:00~18:00 (入場は17:30まで)

【入場券】
大人 ¥1,200(前売¥1,000)
大学・高校生 ¥1,000(前売¥900)
中学生以下無料
■ランチセット券
(アートコレクション展、ランチのセット鑑賞券です)
¥4,000/¥6,000
※協力美術館: 大倉集古館特別企画展「国宝 古今和歌集序と日本の書」もアートコレクション展チケットにてご覧いただけます。
展覧会詳細 東京美術学校から東京藝術大学へ 日本絵画の巨匠たち 詳細情報
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