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レポート
『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展
21_21 DESIGN SIGHT | 東京都
ダイナミズムの驚き
「湖面を渡る100,000㎡の布」「連続制作時間96時間」「500人が入れる風船」…。展覧会のチラシにも、何やら刺激的な数字が並びます。完成した作品を見ると「そこまでやるか」と思ってしまう企画を紹介するちょっと変わった企画展が、21_21 DESIGN SIGHTで開催中です。
クリストとジャンヌ=クロード
石上純也
ヌーメン/フォー・ユース
ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ
淺井裕介
ダニ・カラヴァン
ジョルジュ・ルース
西野達
美術の大プロジェクトといえば、まずはクリストとジャンヌ=クロード。生年月日がまったく一緒のふたりは26歳で出会い、野外で展開するプロジェクトを共同で進めて行く事となります。

「フローティング・ピアーズ、イタリア・イセオ湖、2014-16」は、イタリアのイセオ湖に布の浮き橋を渡すプロジェクト。人々が渡れる巨大なオレンジの浮き橋は、風景を一変させました。

会場では創作過程のドキュメント映像などを紹介。さらに現在進行中の「マスタバ、アラブ首長国連邦のプロジェクト」のドローイング類も展示されています。


クリストとジャンヌ=クロード

展示室にそびえ立つ、白い壁のような構造物。良く見ると、下部に人間の模型。実は10分の1スケールの建築模型で、石上純也さんが設計した教会のプランです。

実際のスケールだと、入り口付近の幅は1.35メートルに対し、高さは45メートル。立地は中国山東省の渓谷です。屋根が無いため雨も降ってきますが、切り立った壁の間を進むと、暗くて狭い空間から広い場所に導かれていく計画です。


石上純也

インパクトが強いのが、ヌーメン/フォー・ユースの作品。FRPで作られたオブジェのように見えますが、なんと素材は透明の粘着テープ。総延長16,200mのテープが使われています。

この作品は、中に入る事ができます。恐る恐る靴を脱いで上がってみると、意外なほどしっかりとした印象。乳白色に包まれる、不思議なひと時が過ごせます。

ヌーメン/フォー・ユースは三人組のクリエイター。舞台美術、デザイン、アートの分野で活躍しています。


ヌーメン/フォー・ユース

500人が入れるコンサート・ホール。風船のような形状ですが、まさに構造は風船で、2時間ほど空気を入れて作ります。逆に空気を抜いたら移動させる事も可能です。

東日本大震災復興支援プロジェクトとして実現したもので、2013年から2015年にかけて宮城県松島町、仙台市、福島市の3カ所で設置されてコンサートが行われました。希望に満ちた門出という意味を込め《アーク・ノヴァ》(新しい方舟)と名付けられています。


ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ

出展作家は全部で8組。ここでご紹介できなかったものも、ユニークな作品ばかりです。

トークショーなどのイベントも用意されていますが、中でも西野達さんの新作インスタレーション「カプセルホテル21」を体験するイベントでは、実際に作品に宿泊するという珍しい試みです。興味がある方は、公式サイトからどうぞ。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2017年6月22日 ]



■そこまでやるか 壮大なプロジェクト展 に関するツイート


 
会場
会期
2017年6月23日(金)~10月1日(日)
会期終了
開館時間
10:00 - 19:00 (入場は18:30まで)
休館日
火曜日
住所
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内
電話 03-3475-2121
公式サイト http://www.2121designsight.jp/program/grand_projects/
料金
一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
展覧会詳細 『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展 詳細情報
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