特集展示「新出薩摩塔と福岡の大陸系文物」

    九州歴史資料館 | 福岡県

    薩摩塔とは、昭和33年(1958)に薩摩で初めて文化財関係者に存在が認識されたことからその名がある石塔です。やがて平戸や福岡平野周辺からも確認されるようになり、現在では50基を数えるに至っています。その分布は、大阪の堺に1例がある他は全て、九州の西側にだけ存在しているという特徴的なものです。このような薩摩塔は、13世紀から14世紀にかけての中国で、つまりは南宋時代から元時代にかけて制作されて、中国の海商たちによってもたらされたものと考えています。その薩摩塔の新たな1例が、福岡市西区の今津から見出されました。今津は12世紀に新たに開かれた国際交易港でしたので、ついに出たかという思いです。元時代のものと見られます。これからこの薩摩塔も新たな資料としつつ、薩摩塔や今津について研究を深めてゆきたいと考えています。この度、御所蔵者の御高配により、この薩摩塔が展示できることになりました。そこでこれまでも展示室に出てもらっていた、大陸系の資料と共に展示をして、ありし日の国際色ゆたかな福岡平野周辺の様子を紹介したいと思い、特集展示を行うことにしました。3、4つのケースだけを使った小さなコーナーの背景に、東シナ海とその周辺地域に跨る大きな世界を感じていただければと思います。
    会期
    2025年6月17日(火)〜8月17日(日)
    開催中[あと32日]
    開館時間
    午前9時30分~午後4時30分(入館は4時まで)
    料金
    一般210(150)円 高大生150(100)円、中学生以下、満65歳以上の方、障がいのある方とその介護者1名無料(土曜日は高校生も無料)※(  )内は、20名以上の団体料金。
    休館日 月曜日(祝日の場合は、その翌日)
    観覧時間の目安 ~60分
    公式サイト https://kyureki.jp
    会場
    九州歴史資料館
    住所
    〒838-0106 福岡県小郡市三沢5208-3
    0942-75-9575
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