移動美術館展　－筑後の作家たち－

　「移動美術館展－筑後の作家たち－」と銘打って開く本展では、県立美術館が永年にわたって収集してきた美術作品の中から、福岡県南部、とくに筑後にゆかりの深い作家を中心に約60点を皆様に鑑賞していただきます。 　大川市は筑後平野のほぼ中央を流れる大河筑後川の河口の左岸に位置し、有明海・筑後川を往来する水運の要衝として、また、上流の木材の集散地として古来より船大工の技術から現在の全国有数の家具産地として栄えてきました。また、有明海の潮の干満の影響を受けながら、この地方独特のクリークと水田風景が広がる穀倉地帯でもあります。 　この風土に育まれた先人達の作品の数々を身近にご鑑賞いただき、郷土美術の歩みや造形の特質がより多くの人々の理解を得られることを願いつつ、当美術館の明治建築とともにご鑑賞いただければ幸いです。 「移動美術館展」実行委員会