講演会「孫たちへの証言～戦争体験をどう伝え、どう受け継ぐか～」　 イベント

　第二次世界大戦中、大阪では1945（昭和20）年3月13日の大空襲など50数回の空襲により約1万5千人の犠牲者を含む多大な被害を受けました。また、戦地でも悲惨な状況が繰り返されました。 　戦争の実態は、体験者一人ひとりの証言によってより明らかになります。高齢化が進み戦争も風化しつつある今日、戦争がいかに悲惨でおろかしく無益なものであるかをしっかりと形にとどめ次代へ語りつぐために、編集者の福山琢磨さんは、大阪大空襲をはじめ一人ひとりの鮮烈な記憶を『孫たちへの証言』として19冊の体験集にまとめ、1万3千編の応募作品をとおして心の奥底にしまいこまれてきた「一人ひとりの生きた証」と向き合ってこられました。 　戦争を体験した世代はどう自分の過去と向き合ってきたのか、そして次の世代にどう伝えていけばよいのでしょうか。一方、戦争を知らない世代は、この体験をどう聞き取り学んでいけばよいのでしょうか。 　福山さんから、一人ひとりの苛刻な体験や平和への願いを紹介していただくとともに、体験の伝え方・聞き取り方について学びながら、戦争の悲惨さと平和の尊さについて考える機会とします。