越後の麻織物 縮と上布

    高崎市染料植物園 | 群馬県

     新潟県魚沼地方は豪雪の地として有名ですが、その雪深い気候風土を巧みに利用して織られる上質な麻織物の産地としても知られてきました。  この麻織物は古くから越後布と呼ばれ、上流社会の贈答品として珍重されていました。近世、越後の名産品として名を馳せた「越後縮」は、越後布の伝統の上に改良が加えられ高級化した織物で、薄くて軽く夏の暑い時期でもさらりとして肌につかないため、江戸時代には人気の的となり幕府の式服にも採用されました。そうした需要を背景に技術や意匠が急速に発達した越後縮は、会津や最上産の青苧(あおそ)(カラムシという植物の茎からとった繊維)を原料とし、女性たちの手によって細く均一で美しい糸に績(う)まれ、地機で織られてきました。この根気と手間のかかる仕事により美しい布が生み出されてきたのです。  現在、越後縮は新潟県南魚沼地域(旧塩沢・六日町)で生産される平織りの「越後上布」、小千谷地域で生産される縮布の「小千谷縮」とも呼ばれ、今日も夏の高級麻織物として織り続けられており、昔から受け継がれ守られている技術・技法は「小千谷織・越後上布」の名称で国の重要無形文化財に指定されています。  縮と上布に対する人々の祈りや誇り・美意識とともに、越後の自然風土の中で人々が培ってきた苧績(おう)みや織りの美と技をご覧ください。
    会期
    前期:2008年10月17日(金)~11月9日(日)後期:2008年11月11日(火)~11月30日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:00~16:30(入館16:00まで)
    ※4月~8月の土・日・祝は9:00~18:00(入館17:30まで)
    食事処「屋根屋」(園内 休憩室内)
    土曜・日曜・祝日の午前11時30分~午後3時
    料金
    一般:200円(160円)、大高生:150円(120円)、中小生:100円(80円) ※( )内は20名以上の団体割引料金 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方、および付き添いの方1名、65歳以上の方、未就学児は無料となります。 ※土曜日に入館する市内の小中学生は無料となります。
    休館日 10月20日・27日、11月4日・10日・17日・25日
    会場
    高崎市染料植物園
    住所
    〒370-0865 群馬県高崎市寺尾町2302-11
    027-328-6808
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