長渕剛第五回詩画展 殺気 黒い血が流れる日

ギターを筆に持ち替えて詩画に向き合う長渕氏は、内面から湧き出てくる閃きを捉え、一気に筆を打ち下ろします。そのため、後から自分の作品を振り返ってみても、自分が何を描いたのか覚えていないと言います。しかし、完成した作品には確かなメッセージがあり、大胆な描法と相まって鑑賞者に強く訴えます。 さらに今回の詩画展では、東日本大震災に関連する作品が多数あります。震災の直後から復興支援ラジオ番組『RUN FOR TOMORROW～明日に向かって～』に携わるなど、様々な行動を開始した長渕氏が、震災をどのように受け止め、考え、そして何が変わったのか、今回の展覧会で感じていただけると思います。 現実を直視し、後には引けない「殺気」を心に、40kgの大筆を打ち下ろす長渕氏、黒い血（墨）を流しながら描き上げた力作を是非ご覧ください。