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大妖怪展 ─ 鬼と妖怪そしてゲゲゲ

■能面、浮世絵、絵巻からフィギュアまで
【会期終了】 日本の夏といえば、やっぱり妖怪。三井記念美術館では中世の能面から「ゲゲゲの鬼太郎」まで、日本の妖怪変化の歴史をたどります。
能面・絵巻・浮世絵・版本などで、バラエティに富んだ日本の妖怪をご紹介する本展。怖い妖怪で涼やかに…というのが本来の意図でしょうが、背筋が凍りつくような怪物ではなく、どことなくユーモラスな姿も楽しめます。

展示室の流れでは、浮世絵に描かれた妖怪からスタートします。妖怪画が得意な浮世絵師といえば、まず歌川国芳。そして弟子の月岡芳年。大きな髑髏を描いた国芳の傑作《相馬の古内裏》などが並びます。


順に、歌川国芳《百物語化物屋敷の図 林屋正蔵工夫の怪談》、歌川国芳《相馬の古内裏》、月岡芳年《百器夜行》

展示室4には、蛇、般若などの能面も。能の世界には、この世のものではない存在も数多く出てきます。

ちょっと珍しい展示が、妖怪のフィギュア。陰陽師の安倍晴明が祭壇に向かっている場面を描いた絵巻を再現したものです。


《不動利益縁起》を再現したフィギュアも展示

「近世・近代の妖怪」では、博物館学的な視点で描かれた妖怪も紹介されています。

江戸時代の中期になると本草学や物産学などが盛んになり、自然を分類して体系化しようとする意識の高まりの中で、さまざまな図譜がつくられました。

下の動画でご紹介する妖怪図も、まるで図鑑のよう。物語性はなく、妖怪は個々に描かれて名前が記されています。


《化物尽絵巻》《百鬼絵巻》

最後の展示室7は、現代の妖怪画。ゲゲゲの鬼太郎でおなじみの水木しげるさんが描いた原画、25点が展示されています。

今回展示されているのは、妖怪原画集『妖鬼化(ムジャラ)』全12巻(株式会社ソフトガレージ発行)の中から、日本の妖怪と鬼太郎の原画。歌川国芳の相馬の古内裏をもとにしたものなど、江戸時代の浮世絵に想を得た作品も並びます。


「ゲゲゲの原画 水木しげるの世界」

「今夏は妖怪に関連する展覧会が多いな」と思っていたところ、3館が連携した「妖怪巡り」企画も実施されています。

本展と、横須賀美術館日本の『妖怪』を追え!」(7月13日~9月1日)、そごう美術館幽霊・妖怪画大全集」(7月27日~9月1日)の3つの展覧会で、半券を持参すると他の展覧会の入館料を割引。さらに3つの展覧会全てを鑑賞したら、アメリカ海軍の艦船や海上自衛隊の艦船を間近で見ることができる日本でも唯一のクルージングツアー「YOKOSUKA軍港めぐり」の乗船チケットをプレゼント!(各館先着200名) 複数館が連携する企画は時折ありますが、これはかなり破格。話題を呼びそうです。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2013年7月9日 ]


 
会場三井記念美術館
開催期間2013年7月6日(土)~9月1日(日)
所在地 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 三井本館7階
TEL : 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
HP : http://www.mitsui-museum.jp
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