インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
【注意】新型コロナウィルス感染防止にともない、展覧会・イベントは中止になる場合があります。必ず公式サイトでご確認ください。[休館情報はこちら]
  インターネットミュージアム  >  取材レポート  >  古代中国・オリエントの美術 ― 国宝「細川ミラー」 ―

古代中国・オリエントの美術 ― 国宝「細川ミラー」 ―

■逸品に一目ぼれ
【会期は4/15まで】 【当面の間、臨時休館】細川家16代の細川護立(もりたつ)が設立した、永青文庫。いつもは考古学者・梅原末治などのアドバイスを受けて中国美術を蒐集していた護立が、一目惚れで即購入したのが「細川ミラー」でした。館蔵の中国・オリエント美術を紹介する展覧会が、永青文庫で開催中です。
5歳から漢籍(漢文で書かれた書物)を学ぶなど、中国文化に親しんでいた細川護立。その関心は美術にも向けられ、1926年(大正15)の欧州旅行から、本格的に中国美術を蒐集するようになりました。

展覧会は古代中国の美術をはじめ、これまでほとんど公開されていないオリエント美術などを展示。あわせて、細川家に伝わった高麗茶碗も紹介していきます。

会場は4階から下に降りる動線で、まずは古代中国の金属器から。護立は渡欧中に博物館を訪ね歩き、パリの古美術商から数々の美術品を買い求めました。

ここで早くも、お目当ての国宝《金銀錯狩猟文鏡》が登場します。現在は「細川ミラー」の名で知られており、三方に渦巻き文様が、その間には、獣と対峙する騎馬人物など3種の図が象嵌技法によって表現されています。中国の戦国時代(前4~前3世紀)には、すでに高い技術が確立されていた事がわかります。

会期前半、3月15日(土)までの限定公開。3月17日(火)からは、代わって国宝《金彩鳥獣雲文銅盤》が展示されます。



この展示室には、日本の画家が中国を描いた絵画も。安井曾太郎の《承徳の喇嘛廟》は、満州からの帰途に立ち寄った承徳で、チベット仏教寺院(ラマ廟)を描いた作品です。護立は安井を篤く支援しており、安井から護立に宛てた手紙も展示されています。

3階はオリエントの美術。展覧会の開催に先立ち、館蔵のオリエント美術コレクションが調査されました。

《ゴールドバンドガラス碗》は、紀元前2~前1世紀頃の器。透明ガラスと紫色のガラスでレース模様をつくった後に、金箔を挟んだ縞模様のガラス板を合わせて浅鉢形にするという、複雑な工程です。帯状の金箔をガラスに挟むのは、現代でも難しい高等テクニックです。

会場最後の2階には、高麗茶碗。国としての高麗ではなく、朝鮮半島から輸入された茶碗はすべて「高麗茶碗」と呼ばれます。細川家には16点の高麗茶碗が伝わります。

《柿の蔕(かきのへた)茶碗》は、伏せた柿の蔕からの命名といわれますが、由来は定かではありません。見込み(茶碗の内側)には茶筅で擦れた跡があり、良く使われた事がわかります。

表面がざらつき、手触りがイライラするのでこの名がついた《伊羅保(いらぼ)茶碗》。脇から見ると、碗の薄さも印象的です。

なお2階の奥では「細川家と明智光秀」の特別パネル展示も。今年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主役、明智光秀と細川家は関係が深く、「本能寺の変」の七日後に光秀から送られた文書が、永青文庫に伝わっています。ここでは複製の展示とともに、その内容について解説。原本は次回展「新・明智光秀論」に出展されます(4/25~)。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2020年2月14日 ]

細川家の700年 永青文庫の至宝細川家の700年 永青文庫の至宝

細川 護煕 (著), 竹内 順一 (著), 芸術新潮編集部 (編集)

新潮社
¥ 1,540

 
会場永青文庫
開催期間2020年2月15日(土)~4月15日(水)
所在地 東京都文京区目白台1-1-1
TEL : 03-3941-0850
HP : http://www.eiseibunko.com/
展覧会詳細へ 古代中国・オリエントの美術 ― 国宝「細川ミラー」 ― 詳細情報
新型コロナウィルス感染予防にともなう、ミュージアム休館情報
取材レポート
足立美術館に「魯山人館」がオープン'
魯山人館オープン
昭和館「SF・冒険・レトロフューチャー」'
レトロフューチャー
太田記念美術館「月岡芳年
月岡芳年
アソビル「バンクシー展
バンクシー
泰巖歴史美術館がオープン'
泰巖歴史美術館
府中市美術館「ふつうの系譜」'
ふつうの系譜
クラシックホテル展
クラシックホテル
練馬区立美術館「生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和」'
津田青楓
郡山市立美術館「石田智子展」'
石田智子展
東京国立博物館「法隆寺金堂壁画と百済観音」'
法隆寺金堂壁画
永青文庫「古代中国・オリエントの美術
細川ミラー
三菱一号館美術館「画家が見たこども」'
画家が見たこども
東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ」'
ピーター・ドイグ
横浜美術館「澄川喜一 そりとむくり」'
澄川喜一
エリアレポート 京都市京セラ美術館がオープン
[エリアレポート]
京セラ美術館
エリアレポート 大阪市立東洋陶磁美術館「竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション」
[エリアレポート]
竹工芸名品展
エリアレポート 小泉八雲記念館「ハーンを慕った二人のアメリカ人」
[エリアレポート]
小泉八雲
エリアレポート 神戸市立博物館「コートールド美術館展 魅惑の印象派」
[エリアレポート]
コートールド
第3回 インターネットミュージアム検定
B-OWND 工芸のマーケットプレイスミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2020年の展覧会予定(東京・名古屋・大阪 近郊)
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵 THE ドラえもん展 NIIGATA 2020 誕生45周年記念 ねずみくんのチョッキ展 しあわせのリカちゃん展
彩られた紙―料紙装飾の世界― 特別展「リサ・ラーソン-創作と出会いをめぐる旅」 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 チェコ・デザイン 100年の旅
博物館・美術館検索
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「鼠」
グランプリは《大根喰う(大黒)》でした
ミュージアムキャラクターアワード2018 ミュージアムキャラクターアワード
2019、グランプリは「つくぞう&つくみ」でした
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2020 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社