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レポート
野見山暁治展
アーティゾン美術館 | 東京都
今でも新境地を切り開く、90歳の洋画家
1958年に安井賞を受賞、2000年には文化功労者にも選ばれている洋画家の野見山暁治さん。昨年90歳を迎えましたが、現在も活発な創作活動を続けています。野見山さんとは縁が深いブリヂストン美術館で、初公開作品を含む約110点で公開されています。
会場:第1章「不安から覚醒へ ─ 戦前から戦後にかけて」
会場:第1章
会場:第2章「形をつかむ ─ 滞欧時代」◇右奥が安井賞を受賞した「岩上の人」
会場:第2章
会場:第3章「自然の本質を突きつめる ─ 90年代まで」
会場入口には写真パネルも。右側が1958年に開催されたブリヂストン美術館での個展ポスター
絵本「しま」とその原画
野見山暁治さん
野見山暁治さんは1920(大正9)年生まれ。戦争のために東京美術学校を繰上げ卒業した後入隊し、満州に派遣されるも病気のために療養所で終戦を迎えます。

1952年に渡欧し、渡欧中に「岩上の人」で安井賞を受賞しました。1964年に帰国、創作を続ける一方で、1968年からは東京藝術大学で教鞭をとり、後進の指導にも尽力しました。

画業の一方で執筆活動も行い、1978年には日本エッセイスト・クラブ賞も受賞。近年も2011年にJR博多駅にステンドグラス壁面を制作するなど、精力的に活動しています。

会場

野見山さんとブリヂストン美術館の縁は、1950年代に遡ります。

パリ滞在3年目に入った野見山さんは、ようやく妻の陽子さんを日本から呼び寄せましたが、陽子さんは1年後に29歳の若さで急逝してしまいます。失意の野見山さんを励ますために、画家仲間の金山康喜や、ファッションデザイナーの中嶋弘子らが画策し、1958年にブリヂストン美術館で野見山さんの個展が開催されました。

この展覧会は新聞や雑誌で評判を呼び、これが2カ月後の安井賞受賞に繋がっていったのです。

会場

今回の展覧会は4章構成です。セザンヌやキュビスムに傾倒していた渡欧前、鮮烈な色使いに変わった渡欧時代、急速に抽象化が進んでいった90年代まで、抽象性を強めながらも鮮やかな色彩が目立つようになった近年と、時々において画風が大く変化しています。

野見山暁治さん

2011年10月27日(木)のプレス向け内覧会には、野見山さんも姿を見せました。足取り軽くギャラリートークに同行するさまは、とても90歳とは思えない壮健ぶり。記者のインタビューにもユーモアを交えて返していました。「何を描きたいのか、自分の中から出したいために描いているのかもしれない」という語りが印象的でした。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2011年10月27日 ]
 
会場
会期
2011年10月28日(金)~12月25日(日)
会期終了
開館時間
10:00-18:00
(祝日を除く毎週金曜日は20:00まで)

【日時指定予約制】
入館までの待ち時間の緩和、より快適な鑑賞環境をご提供するために、1日を以下の入館時間枠に区切り、その時間枠内にご入館頂きます。
①10:00-11:30  
②12:00-13:30  
③14:00-15:30 
④16:00-17:30
⑤金曜日のみ 18:00-19:30(ただし祝日を除く)

※指定した時間枠内であれば、いつでもご入館頂けます。
※入館後は閉館まで時間制限なくご鑑賞頂けます。入替制ではありません。
※各時間枠の開始時刻直後は混雑が予想され、入館をお待ち頂く場合があります。
休館日
毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間、臨時休館日
※展覧会によって異なる場合があります。
住所
東京都中央区京橋1-10-1 ブリヂストンビル
電話 03-5777-8600
公式サイト http://www.bridgestone-museum.gr.jp
展覧会詳細 野見山暁治展 詳細情報
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