
横浜美術館「トライアローグ」展 第3章「1960s ー アートの多元化」
横浜美術館、愛知県美術館、富山県美術館の3館が共同し、それぞれのコレクションを組み合わせて20世紀西洋美術の歴史を振り返る展覧会が始まる。
3館はそれぞれ1980年前後の、いわゆる「美術館建設ラッシュ」の時期に開館(富山県美術館は1981年開館の富山県立近代美術館を引き継いで2017年開館)。
いずれの美術館も近現代の西洋美術を収集の柱のひとつとし、またその分野に美術館の「顔」となる作品が多く含まれている事も共通している。
展覧会では3館の西洋美術コレクションから、ピカソ、クレー、ミロ、エルンスト、ダリ、マグリット、ポロック、ベーコン、ウォーホル、リヒターなど、20世紀美術史を彩った巨匠たちの作品を厳選し、絵画を中心に約120点の作品を紹介。
西洋絵画の名作が日本の地方美術館に数多く所蔵されている現況に改めて目を向け、西洋の美術遺産が日本に蓄積されていった歴史経緯も振り返る。
「トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション」は11月14日(土)~ 2021年 2月28日(日)、横浜美術館にて開催。入館料は一般1,500円など。
チケットはインターネットでのオンライン日時指定予約制で販売。完売していない日時のみ、横浜美術館券売所でチケットが販売される。
なお、横浜美術館は本展の後、大規模改修工事が行われるため、2年を超える長期休館に入る。

横浜美術館「トライアローグ」展 第1章「1900s ー アートの地殻変動」

横浜美術館「トライアローグ」展 第2章「1930s ー アートの磁場転換」

ヴァシリィ・カンディンスキー《網の中の赤》 1927年 油彩、厚紙 61.0×49.0cm 横浜美術館蔵

パウル・クレー《女の館》 1921年 油彩、厚紙 41.7×52.3cm 愛知県美術館蔵

ルネ・マグリット《王様の美術館》 1966年 油彩、カンヴァス 130.0×89.0cm 横浜美術館蔵

ジャクソン・ポロック《無題》 1946年 油彩、エナメル、新聞紙コラージュ、板 60.5×48.0cm 富山県美術館蔵

ゲルハルト・リヒター《オランジェリー》 1982年 油彩、カンヴァス 260.0×400.0cm 富山県美術館蔵 ©Gerhard Richter 2020(16062020)