
志賀理江子《風の吹くとき》2022-23
東京都とトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)による中堅アーティストを対象にした現代美術の賞「Tokyo Contemporary Art Award (TCAA)」の受賞記念展が、東京都現代美術館で始まる。
TCAAは、受賞から複数年にわたる継続的支援で更なる飛躍を促すことを目的とし、2018年からスタート。
1回目(2019-2021)は、風間サチコと下道基行。2回目(2020-2022)は、藤井 光と山城知佳子。3回目(2021-2023)は、志賀理江子と竹内公太。4回目(2022-2024)は、津田道子とSaeborgが選ばれている。
展覧会は、3回目の選考で選ばれた志賀理江子と付内公太による受賞記念展。これまで受賞者には、賞金(300万円)授与のほか、受賞翌年に海外活動支援(上限100万円)も行われており、展覧会は3年目の支援。支援により、モノグラフ(作品集)も作成された。
今回の展覧会では、志賀は東日本大震災からの復興をテーマにした映像作品など。竹内は第二次世界大戦末期の日本の兵器「風船爆弾」についてアメリカでリサーチしたインスタレーションなどを出展した。
「Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展 さばかれえぬ私へ」は、東京都現代美術館 企画展示室3Fで、2023年3月18日(土)〜6月18日(日)に開催。入場無料。

志賀理江子《あの夜のつながるところ》2022

竹内公太《三凾座の解体》2013

竹内公太《地面のためいき》2022