練馬区立美術館「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」会場
明治から昭和にかけて日本画家として活躍した池上秀畝(1874–1944)の作品を紹介する展覧会が、東京ではじまる。
長野県上伊那郡高遠町(現在の伊那市)に生まれた秀畝は、本格的に絵を学ぶため1889年に上京。
1916年からから3年連続で文展特選を受賞したほか、帝展で無鑑査、審査員を務めるなど活躍した。
同郷で同い年の菱田春草(1874-1911)らの作品が後に「新派」とされる一方、伝統に基づく秀畝らは「旧派」と位置付けられることとなり、当時は高く評価されていたが、近年の展覧会では「新派」と比べて取り上げられることが少なくなっていた。
秀畝の生誕150年を記念した今回の展覧会では、秀畝の人生と代表作をたどりながら、画歴の検証を行う視点で「旧派」とされた画家に着目。
徹底した写生に基づいて描かれた作品や、伝統に固執せず新派の画家たちが取り組んだ空気感の表現なども取り入れた日本画などが紹介される。
「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」は練馬区立美術館で2024年3月16日(土)~4月21日(日)に開催。
観覧料は一般 1,000円など。
東京会場の後、長野県立美術館に巡回する(2024年5月25日~6月30日)。
練馬区立美術館「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」会場
練馬区立美術館「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」会場
練馬区立美術館「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」会場