
文京区立森鴎外記念館「鴎外、最後の4年間―帝室博物館総長兼図書頭・森林太郎」会場
文京区立森鴎外記念館で、特別展「鴎外、最後の4年間―帝室博物館総長兼図書頭・森林太郎」が開催される。
森鴎外(本名・森林太郎、1862-1922)は、明治・大正期の文学者として知られる一方、軍医の最高位である陸軍軍医総監を務めた人物。1916(大正5)年に退任後、翌1917(大正6)年に宮内省帝室博物館総長兼図書頭に任命され、東京帝室博物館(現・東京国立博物館)と宮内省図書寮の双方で職務に従事した。
帝室博物館総長としては、展示品の時代別陳列や研究紀要の発刊などに力を注ぎ、博物館の運営改善を図った。また、毎年秋に行われる正倉院の曝涼にも立ち会った。図書頭としては、皇統譜の登録、『天皇皇族実録』の編修、公文書類の管理に尽力した。これらは官僚としての鴎外の活動を示す重要な業績である。
展覧会は宮内庁宮内公文書館と文京区立森鴎外記念館の共催による特別展で、宮内公文書館が所蔵する宮内省の公文書類、さらに文京区立森鴎外記念館が所蔵する原稿や書簡、遺品などを紹介。
帝室博物館総長兼図書頭として在任し、1922(大正11)年に没するまでの鴎外の最後の4年間を紹介することで、文学者であると同時に官僚でもあった鴎外の姿を多角的に伝えていく。
「鴎外、最後の4年間―帝室博物館総長兼図書頭・森林太郎」は文京区立森鴎外記念館で、2025年10月11日(土)~2026年1月12日(月・祝)に開催。観覧料は一般 600円など。

文京区立森鴎外記念館「鴎外、最後の4年間―帝室博物館総長兼図書頭・森林太郎」会場

文京区立森鴎外記念館「鴎外、最後の4年間―帝室博物館総長兼図書頭・森林太郎」会場

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