
滋賀県甲賀市にある櫟野寺(らくやじ)の本尊、重要文化財《十一面観音菩薩坐像》が寺外で初めて公開される事となり、2016年2月15日(月)、東京・台東区の東京国立博物館で記者発表が行われた。
櫟野寺は、792(延暦11)年に最澄が延暦寺の建立に際して良材を求めて当地を訪れ、櫟(いちい)の霊木に観音像を刻んだことが始まりと伝わる、天台宗の古刹。
本尊である重要文化財《十一面観音菩薩坐像》は10世紀の作で、像高3.12m(ヒノキ材)。台座・光背も含めると5mを超え、重要文化財に指定された坐像の十一面観音菩薩では日本最大。頭と体は1本の木から彫り出されている。
展覧会は櫟野寺の本堂・収蔵庫の改修に伴って開催されるもの。本尊をはじめ、寺が所蔵する重要文化財の平安仏20体がすべて出陳される。
「特別展 平安の秘仏 滋賀 櫟野寺の大観音とみほとけたち」は2016年9月13日(火)~12月11日(日)、東京国立博物館 本館特別5室で開催。観覧料は一般 1,000円、大学生 700円、高校生 400円。前売券はそれぞれ100円引きで7月15日(金)から発売される。
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