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    あべのハルカス美術館「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」
    あべのハルカス美術館 | 大阪府

    あべのハルカス美術館「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」

    文 [エリアレポーター]tomokoy / 2019年1月25日
    大阪・天王寺のあべのハルカス美術館で「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」展が開催されています。

    超絶技巧・・・ものすごい技巧による明治の工芸品と、現代の作家による、やはりものすごい技巧の作品が、七宝、陶磁などのジャンル別に展示されています。

    エントランス付近は、さまざまな技法による作品の顔見せです。


    【牙彫】安藤緑山《胡瓜》


    《胡瓜》(部分)
    きゅうりですが、象牙でできています。
    2枚目の写真は、葉の裏側から見上げてみたところ。
    ツルの先に、細長いうぶ毛のようなものが光っているのが見えるでしょうか。
    象牙の彫刻だというのですが、いったいどのように作っているのか…。
    作者は安藤緑山(りょくざん)、明治時代の彫刻家です。

    近年まで生没年もはっきりとわかっていませんでしたが、2014年の展覧会(『超絶技巧!明治工芸の粋』)を機に、その履歴や作品の所在が明らかになりつつあります。

    七宝(しっぽう)


    【七宝】並河靖之《鳳凰龍図花瓶 一対》(部分) 清水三年坂美術館蔵
    写真は、七宝(七宝焼)の花瓶。
    細工の細やかさに、目がくらみます。

    金工


    【金工】正阿弥勝義《群鶏図香炉(蟷螂摘)》 清水三年坂美術館蔵
    金・銀・銅など数種類の金属が使われています。
    色金(いろがね)とよばれる、色調をもつ金属による表現は、当時の欧米にはなく、日本の金工は非常に人気があったそうです。

    作者の正阿弥勝義(しょうあみ・かつよし)は、もともと刀装具(とうそうぐ)を作っていましたが、明治4年の廃藩置県、ついで廃刀令により仕事を失い、室内装飾品などの制作に転じました。

    自在(じざい)

    鶴、鯉、昆虫などの置物ですが、関節などを本物通りに動かすことができるそうです。
    精巧な伊勢海老が、エントランス付近にも展示されています。

    木彫・牙彫

    下の2点は、冒頭で紹介した《胡瓜》と同じ作者によるもので、いずれも象牙の彫刻〈牙彫(げちょう)〉です。


    【牙彫】安藤緑山《干鱈に鼠》(部分)清水三年坂美術館蔵

    【牙彫】安藤緑山《葡萄》(部分)
    ここが展示室ではなく家の台所なら、まちがいなく本物と思いそうなぶどう。
    眺めていると、「なぜここまで本物そっくりにこだわるのか」と、素朴な疑問もわいてきます。

    これについて、京都の清水三年坂(きよみずさんねんざか)美術館館長の村田理如(まさゆき)さんは、“粋(いき)”という言葉で説明されていました。

    例えば、質素な着物の裏に派手な柄を入れるような、見えないところへのこだわり、意外性や驚きを伴った美意識―というものです。

    最後は、現代の作家による作品が展示をしめくくります。


    橋本雅也《タカサゴユリ》(部分)2014年
    匂い立つようなユリ。
    鹿の角で作られています。


    春田幸彦 有線七宝錦蛇革鞄置物《反逆》(部分)2017年
    蛇革バッグから、ぬっと突き出た頭。七宝の作品です。(〈七宝〉のコーナーで展示されています)
    作る人の思想のようなものが現れているのは、現代ならではという感じがします。


    作者の観察眼、技巧、ものづくりへのこだわりと執念…どれをとっても自分の想像をはるかに超えており、まさに驚異、超絶技巧の名にふさわしい展覧会でした。

    微細な世界のすみずみまで確認されたい方には、一眼鏡などの使用をおすすめします。
    ほとんどの作品について、その真髄は細部にある…と感じます。


    会場あべのハルカス美術館
    開催期間2019年1月26日(土)~2019年4月14日(日)
    休館日1月28日(月)、2月18日(月)、3月4日(月)、18日(月)
    開館時間10:00~20:00、月・土・日・祝は~18:00まで(入館は閉館の30分前まで)
    所在地大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
    06-4399-9050
    HP : https://www.aham.jp/
    料金一般 1,300円、大学・高校生 900円、中学・小学生 500円
    展覧会詳細へ 「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」 詳細情報
    エリアレポーターのご紹介
    tomokoy tomokoy
    京阪神を中心に、気になる展示をぷらぷら見に出かけています。
    「こんな見方も有りか」という感じでご覧いただければと思います。

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    会場
    あべのハルカス美術館
    会期
    2019年1月26日(土)〜4月14日(日)
    会期終了
    開館時間
    火・金 10:00~20:00
    月・土・日・祝 10:00~18:00
    ※入館は閉館の30分前まで
    休館日
    1月28日(月)、2月18日(月)、3月4日(月)、18日(月)
    住所
    〒545-6016 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
    電話 06-4399-9050
    公式サイト https://www.aham.jp/
    料金
    一般 1,300(1,100)円 / 大学・高校生 900(700)円 / 中学・小学生 500(300)円

    ※( )内は前売・団体料金
    展覧会詳細 あべのハルカス美術館「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」 詳細情報

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