《月夜の縞馬》

《月夜の縞馬》 三岸節子 1936(昭和11)年 油彩/板に貼った厚紙 38.2×63.2cm

一宮市三岸節子記念美術館


鮮やかな色遣いが特徴的な三岸節子作品のなかでは珍しく、全体的に冷たい色調で描かれています。夜の闇の中に黒いひもで絡まった2頭の縞馬が月へ向って首をもたげ、それを線のみで描かれたはかなげな人々が見上げる様子が描き出されています。
本作は、ガラス製の縞馬がモチーフになっており、1934年に31歳の若さで早世した夫・好太郎との思い出が関係しています。子煩悩な好太郎は存命中に「お伽噺の会」と称して子供たちに題をだしてお話を作らせる会を開き、その中に「お月様と縞馬」という題があったといわれています(「みづゑ」367号、1935年4月)。


担当者からのコメント

三岸節子は「馬」を題材にした作品を1930年代に数点制作しています。縞馬の模様がほどけて絡みついていくように描かれた本作は、どこか夢のなかのような、また儚い幻想的な世界を感じさせます。
2026年2月7日(土)~4月12日(日)開催のコレクション展「花とヴェネチア」で展示しますので、ぜひご覧ください!

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