
《天馬文緯錦(ソグド錦)》 絹 7~8世紀 ウズベキスタン
赤色、白色、紺色、緑色(?)の絹糸で一対の天馬円文を織り出した緯錦の一部分である。有翼の天馬は対面し、その下方に聖樹が配されている。その首には、連珠の首飾りがあり、たてがみの背後には小さなリボン・ディアデム(鉢巻)が翻る。その周囲はハート文(猪目文)、半円よりなる円文で囲まれている。全ての造形要素が形式化され、楽園のイメージを明瞭に描いている。産地はブハラやサマルカンドなどウズベキスタンであるが、出土地はチベットである。
担当者からのコメント
美術作品の価値に加え、千年以上前の作品とは思えない軽快でポップな意匠が魅力です。
天馬文は吉祥・神聖を示すモチーフでもあるので、お正月にもぴったりです。