
《馬図》(うまのず) 徳川綱吉 江戸時代前・中期
土浦藩土屋家2代当主・政直(1641~1722)は、約30年にわたり老中を務め、江戸時代前・中期の幕府政治を支えました。この作品は、老中就任の翌年、貞享5(1688)年4月8日に政直が江戸城中で5代将軍・徳川綱吉から拝領した馬の図です。
担当者からのコメント
体の模様や鬣(たてがみ)までしっかり描かれています。ほんの少しだけ迫力に欠けますが、遠くを見つめて佇む馬の姿はどこか素朴で、親しみやすさを感じられます。綱吉の生き物への優しい眼差しが伝わってくるような作品です。