《延命寺遺跡 馬形》
新潟県埋蔵文化財センター
上越市延命寺遺跡出土の馬形(うまがた)です。奈良時代(今から約1300年前)のものと推定されます。薄い板を使い、数か所に切込みを入れることで、側面からみた馬の姿を作り出しています。馬形は、人形(ひとがた)や斎串(いぐ し)とともに律令期の国家的祭祀で用いられる祭祀具の一つです。
担当者からのコメント
奈良時代の馬は、身分や地位の高い方のための特別な「乗り物」でした。祭祀具として使用された馬形は、罪や穢れを移した人形を運ぶ特別な役割があったのかもしれません。
「大堀哲記念ミュージアム・マネージメント推進賞」を受賞しました