近藤亜樹展（仮）

躍動感あふれるダイナミックな筆使いと力強い色彩の絵画で知られる画家・近藤亜樹による個展。絵画の形式にとらわれず、「描くこと」の可能性を探究してきた近藤は、2011年サンフランシスコ・アジア美術館でのグループ展に10メートルを超える大作を招聘出品するなど、大学院在学中より高い評価を獲得してきました。「絵は私が今ここに生きていることを認識させる。私にとって絵は光のかたまりだ」―近藤が画家としてデビューして15年あまり、同じ時代を生き抜くなかで多くの人が不安や葛藤、喪失や希望を抱いてきたように、近藤もまた「描くこと」によって自らの現実に向き合い、感情の再生と回復を求めてきました。そのように描かれてきた絵画は、抗いがたい出来事や合理性の追求によって取捨されてしまう人間性を喚起し、見る者の心に光を与えることでしょう。 本展では、近藤の初期・未発表作品から今展のための新作に至る新旧作を交え、人間を支える絵画の力と「生きること」のつながりに迫ります。 （公式サイトより）