海遊館「夏休みナイトツアー」は、海遊館オープン5周年を記念して、平成7年8月に初めて開催して以来、毎年実施しており、今年で11回目になります。毎回たくさんのご応募をいただいている海遊館の夏の人気恒例イベントです(昨年の応募倍率は3.5倍)。これまでに、のべ4800人以上の方々が参加されています。
このツアーは、海遊館の最終入館時刻の午後7時にスタート。まずトンネル型水槽「アクアゲート」を抜けて、海遊館の最上階に移動し、「太平洋」水槽のバックヤードを見学していただきます。その後観覧通路に戻り、徐々に消灯していく館内を、懐中電灯を手にした飼育係員と一緒に見学します。ツアーの最後には、平成17年7月15日(金)に開設する「海遊館ギャラリー」の特別展示「SHARKL&RAY」もご覧いただきます。夕暮から夜にかけて、館内の生きものたちの様子は少しずつ変化していきます。昼間は活発に活動していたラッコが水面で仲良く寄り添って寝ている様子、オウサマペンギンの変わった寝姿、サンゴなどの物陰に隠れて眠っている熱帯魚の様子、逆に昼間は岩陰などでじっとしていたウツボやイセエビ、マダコなどの夜行性の生きものが活発に行動する様子などをご覧いただけます。また、静まり返った館内では、昼間にはなかなか聞き取ることのできないカマイルカの鳴き声が聞こえることもあります。海遊館ではこの「夏休みナイトツアー」で、昼間は見ることのできない生き物たちの様子を飼育係員と一緒に観察し、ひと味ちがった夜の海遊館を楽しんでいただければと考えています。