特別展　「レオナルド・ダ・ヴィンチ　－天才の実像」

2007年3月～6月に開かれる「日本におけるイタリア2007・春」の中核事業として、特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ－天才の実像」を、東京国立博物館にて開催します。「万能の天才」と称されるダ・ヴィンチが遺した美と知の全貌を、絵画や手稿をもとに再現した模型、オリジナル映像などから総合的に紹介する画期的な試みです。現在フィレンツェのウフィツィ美術館で開催中の展覧会「La Mente di Leonardo(The Mind of Leonardo)」を日本向けに再構成します。 寡作で知られるダ・ヴィンチは、わずか十数点の絵画だけが真筆として伝わっています。本展ではそのうちの一点、ウフィツィ美術館が誇る「受胎告知」を日本で初公開します。「受胎告知」（1472～73年、板に油彩）は初期の傑作として名高く、「モナリザ」（ルーヴル美術館）や「最後の晩餐」（サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院）に並ぶ代表作の一つに数えられています。また、完成作としては「最後の晩餐」に次ぐ大作であり、保存状態が極めてよい貴重な作品です。