抵抗と恭順 明末清初の書人たち

東京国立博物館 | 東京都

 「頭を留めるものは髪を留めず、髪を留めるものは頭を留めず」・・・辮髪(べんぱつ)にすれば清朝に保護され、髪を剃らなければ反逆罪で首をはねるという、明末清初における混乱の様子を最も端的に言い表した言葉が、この薙髪令(ちはつれい)です。明王朝から清王朝への移行は単なる政権交代ではなく、漢民族が異民族である満州族(女真族)に覇権を奪われた歴史上の大転換点でもあり、そこには清朝への抵抗と恭順をめぐる数多くのドラマが生じました。日本人の母を持ち長崎で生まれたとされる鄭成功(ていせいこう)が、明朝再興を目指し、台湾を拠点に徹底的に清朝に抗戦したのはよく知られた話です。江戸時代に人気を博した近松門左衛門の浄瑠璃「国性爺合戦(こくせんやかっせん)」もまた、このエピソードが脚色されることで誕生しました。  国難に殉じた者、自ら死を選んだ者、明と清の両王朝に仕え地位を得た者、最後まで清朝に抵抗し、僧侶や道士、明の遺臣として生き長らえた者。当時の人々は究極の状況下で苦渋の選択を強いられましたが、他方、緊迫感をはらんだ当時特有の空気は書芸術の世界にも反映され、独特の雰囲気を帯びた作品群を生み出しました。董其昌(とうきしょう)や張瑞図(ちょうずいと)らによって洗練された連綿趣味は、王鐸(おうたく)などに代表される激動の明末清初において今なお重要な位置を占めています。  台東区立書道博物館でも、展示時期及びテーマを合わせて作品を一挙公開いたします。上野の“山頂”にある東京国立博物館と、その“麓”にある書道博物館で繰りひろげられる、明末清初の書の世界を存分にお楽しみ下さい。
会期
2007年1月2日(Tu)〜2月25日(Su)
会期終了
開館時間
9:30~18:00
※総合文化展は17:00まで
※時期により変動あり
いずれも入館は閉館の30分前まで
料金
一般600円(500円)、大学生400円(300円) ※( )内は20名以上の団体料金 ※高校生以下、満70歳以上、障害者とその介護者1名は無料
休館日
1月4日(木)・月曜日※ただし1月8日(月・祝)と2月12日(月・休)は開館、翌火曜日休館
会場
東京国立博物館
住所
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
050-5541-8600(ハローダイヤル)
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