終わりのむこうへ : 廃墟の美術史

    渋谷区立松濤美術館 | 東京都

    栄華や文明の痕跡を残しながら崩れ落ちようとする建造物や遺跡。「廃墟」は西洋美術のなかで、風景画の一角にくりかえし描かれていました。18世紀から19世紀にかけて、興味深いことにいわゆる廃墟趣味が流行すると、「廃墟」は絵画の主役の地位を確立していきます。 「廃墟」を愛でること、描くこと-この美学は、近代に日本の美術のなかにも伝播しました。廃墟の画家として名を馳せた18世紀のユベール・ロベール、版画家ピラネージから、19世紀のコンスタブル、20世紀のアンリ・ルソー、マグリット、デルヴォー、そして日本の江戸時代から近現代の画家たち、亜欧堂田善、藤島武二、岡鹿之助、元田久治、大岩オスカール、野又穫まで、廃墟の主題は描き継がれているのです。 なぜ人々は、流れる時間のなかで滅びた、またはいつか滅びてしまう、遠い昔のあるいは遠い未来の光景に、惹きつけられるのでしょう。 この展覧会では、西洋古典から現代日本までの廃墟・遺跡・都市をテーマとした作品を集め、これら「廃墟の美術史」をたどります ※会期中一部展示替えあり
    会期
    2018年12月8日(土)〜2019年1月31日(木)
    会期終了
    開館時間
    特別展期間中:午前10時~午後6時(金曜のみ午後8時まで)
    公募展・小中学生絵画展・サロン展期間中:午前9時~午後5時
    最終入館はいずれも閉館30分前までです。
    料金
    一般 500(400)円 / 大学生 400(320)円 / 高校生・60歳以上 250(200)円 / 小中学生 100(80)円

    ※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料
    ※土・日曜日、祝休日は小中学生無料
    ※毎週金曜日は渋谷区民無料
    ※障がい者及び付添の方1名は無料
    休館日 12月10日(月)、17日(月)、25日(火)、12月29日(土)~1月3日(木)、1月7日(月)、15日(火)、21日(月)、28日(月)
    公式サイト http://www.shoto-museum.jp/
    会場
    渋谷区立松濤美術館
    住所
    〒150-0046 東京都渋谷区松濤2-14-14
    03-3465-9421
    終わりのむこうへ : 廃墟の美術史のレポート
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    人はなぜ、廃墟に魅了されるのか。廃墟が描かれた歴史を、西洋、日本の両美術史から辿る企画展が開催されています。廃墟が描かれた初期の作品では、廃墟は主題というよりも、舞台装置の一種のような風景の一部として描かれていた印象です。ところが18世紀になり、イタリアでポンペイなどの遺跡が発見され、廃墟巡りがブームになりました。すると、観光地で売られている絵葉書の先駆けというべき、お土産用の絵画(銅版画)の需要が高まりました。
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