千葉市美術館でふたつの現代美術の企画展が開催されている。

8階は、小川信治（1959-）による「小川信治 ─ あなた以外の世界のすべて」。忠実に模写した名画から中心となる人物を抜き去った「Without You」、写真や古い絵葉書を元に人物や建物など同じモチーフを二つ並べて描き込む「Perfect World」などの精緻な描写力を駆使した代表作や、近年の新シリーズ「対称性／非対称性」、複数のメディアを組み合わせた新作インスタレーションなど、様々な試みを紹介する。

7階は、1960年代から活躍している岡崎和郎（1930-）による「岡崎和郎 Who's Who ─ 見立ての手法｣。展示されている「Who’s Who（人名録）」シリーズは、アーティストをはじめとするさまざまな人物（やその作品）から着想を得て制作された一群のオブジェ。「Who’s Who」にとりあげられたヨーゼフ・ボイス、ジョン・ケージ、デュシャン、葛飾北斎らの作品や資料もならべて展示し、古今東西の人物たちと岡崎の世界観が巡り会い語り合う場をつくった。

両展ともに2016年10月30日（日）まで開催。2展のセット観覧料は一般 1,000円、大学生 700円。
　
発信：インターネットミュージアム

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