東京・世田谷区の静嘉堂文庫美術館で「漆芸名品展 ─ うるしで伝える美の世界 ─」が開催されている。
同館が所蔵する日本・中国・朝鮮・琉球等の漆芸品から、優品を精選して紹介する企画展。
近世初頭における漆芸の傑作で、重要文化財の《羯鼓催花・紅葉賀図密陀絵屏風(かっこさいか・もみじのがずみつだえびょうぶ)》は、修理後初公開。漆芸の各種技法を駆使し、絵画的な表現もみられる逸品だが、作者、制作背景ともに不明というミステリアスな大作。今回の修理で色調も明るく甦った。
他にも“唐物(からもの)”として珍重されてきた中国漆芸、大らかで優美な朝鮮漆器、色彩豊かな琉球漆芸など、各時代・各地域で作り出された漆工芸が一堂に揃った。
重要文化財《油滴天目》、国宝《曜変天目(稲葉天目)》は、それぞれ前・後期で、天目台にのせた姿で展示される。
「漆芸名品展 ─ うるしで伝える美の世界 ─」は静嘉堂文庫美術館で12月11日(日)まで開催。観覧料は一般 1,000円、大学生・高校生 700円、中学生以下は無料。
会期中、一部作品が展示替えされる。前期展示は11月6日(日)まで、後期展示は11月8日(火)~12月11日(日)。
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