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縮小/拡大する美術 センス・オブ・スケール展

■美術の「スケール」を考えてみよう
【会期終了】 科学の発達によって、肉眼では認識できなかった物質も容易に見られるようになった現代。一方で、メディアで伝えられる事象を、実際の大きさとして体感する事も難しくなりつつあります。「スケール」をテーマにしたユニークな展覧会が、横須賀美術館で開催中です。
「スケールの大きな話だ」や、「スケールの小さい人だ」など、「スケール」という言葉は、日常生活でもよく耳にします。

スケールはラテン語でScalaに由来し、もとは階段や梯子という意味でした。日本では、規模や度合いのほか、地図の縮尺、測量道具、基準など、いくつかの意味で使われます。

スケールをテーマにした本展は、歴史的な作品・資料を通じて物の大きさと見え方を考察するとともに、写真家やミニチュア作家など8組の現代アーティストの作品も紹介。美術館で「スケール」に真っ向から挑む、ちょっと変わった試みです。

国友一貫斎は、江戸時代の鉄砲鍛冶師です。戦国時代から続く国友鉄砲鍛冶の家に生まれ、その技術を利用して《反射望遠鏡 銘一貫斎眠龍能当(花押)》を作り、日本で初めて天体観測を行いました。

一貫斎の望遠鏡は、最初は舶来品の模倣でしたが、最終的にはオランダ製の2倍の倍率を持つまでに。太陽や月の観測も行っています。



8組のアーティストは、特に気になった作家を中心にご紹介します。

地元・横須賀の作家、平町公さんの《京浜工業地帯の掟磯子・横須賀隆起図》は、416×3086cmと、会場の壁を覆う巨大な作品。本展に向けて作製された新作です。まるで空から旅をしているような臨場感を味わうことができます。

ミニチュア用の人形と、事務用品や食品サンプルなどを組み合わせて、見立ての世界を作り出す、ミニチュア写真家の田中達也さん。女性用の髪留めや櫛などを恐竜に見立てた《カミドメドンの発掘現場》など、ユニークな作品が紹介されています。

田中さんは、作品においてスケールは注意深く利用され、基準となる人形の大きさを使い分けられています。各作品、人形の大きさにも注目してみてください。

高田安規子さん・政子さんは、「ガリヴァー旅行記」にちなんだ展示構成。作品をよく見ると、弓矢は爪楊枝、バケツは指ぬきなど。「ガリヴァー旅行記」の小人たちにとっては、爪楊枝などは武器だったかもと、物の見え方を再考するきっかけを紹介します。

ちなみに「ガリヴァー旅行記」で、唯一実在する国として描かれている日本の「ザモスキ(Xamoschi)」という地名は、横須賀美術館の所在地・観音崎では? という説もあります。

スケールについて、改めて考えさせられる本展。美術館の出入り口から、横須賀の広い海が見えます。取材後に大きな海を身ながら、人間って小さいな、と思いながら館を後にしました。

[ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2019年4月18日 ]

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昭文社 旅行ガイドブック 編集部 (編集)

昭文社
¥ 844

 
会場横須賀美術館
開催期間2019年4月13日(土)~6月23日(日)
所在地 神奈川県横須賀市鴨居4丁目1番地
TEL : 046-845-1211
HP : http://www.yokosuka-moa.jp/
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