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レポート
特別展「中国 王朝の至宝」
東京国立博物館 | 東京都
歴代王朝の至宝が対決
壮大な歴史の中で、数々の王朝が栄枯盛衰を繰り返していった中国。歴代王朝の至宝を‘対比展示’で見せる、日中国交正常化40周年記念の特別展が東京国立博物館ではじまりました。
二体の兵馬俑(第三章・秦)
突目仮面(蜀)
人頭像(蜀)
第一章
第二章
人物・鼎付霊鳥(斉・魯)
南朝の青磁の器(第四章)
第六章。「遼」と「宋」の対比
特別出品の阿育王塔(宋)
中国最古の王朝といわれている‘夏’から、近世への扉を開けた‘宋’までを紹介する本展。168点の文物うち、約6割は中国の国宝にあたる「一級文物」という豪華版です。

会場は全七章で構成されています。
 第一章 王朝の曙「蜀」と「夏・殷」
 第二章 群雄の輝き 「楚」と「斉・魯」
 第三章 初めての統一王朝 「秦」と「漢」
 第四章 南北の拮抗 「北朝」と「南朝」
 第五章 世界帝国の出現 「唐」 ~長安と洛陽~
 第六章 近世の胎動 「遼」と「宋」


会場

展覧会は‘対比展示’が見どころになっています。

例えば、紀元前2000~1100年頃。中原(中国の中心。黄河の中流域で現在の河南省の辺り)に夏や殷などが栄えていた時代に、長江上流の四川盆地にあった古代蜀は、全く別の文化を持っていました。

精緻かつ強靭な青銅器を使っていた夏・殷に対し、金の薄板を加工した製品が多く見つかった蜀。今までの中国の歴史展では中原の歴史が中心的でしたが、両者を比較して見せることで、新しい文脈で中国の文化史を展観します。


第六章では「遼」と「宋」を対比して展示

展覧会のメインビジュアルになっているのは兵馬俑。ご存知、秦の始皇帝の巨大な陵墓から発掘されました。表情はもとより、衣類の皺までも見事に表現されています。

兵馬俑は、秦と漢という統一王朝で対比展示されています。リアルな秦の兵馬俑に対し、漢の陶俑は様式的な美しさに溢れています。


龍と、二体の兵馬俑

会場の最後に展示されているのが、特別出品の阿育王塔(あいくおうとう)。2008年に出土したばかりの仏塔です。

インドのアショーカ王(阿育王)の名を冠した阿育王塔は、通常は20センチ程度ですが、なんとこの塔は120センチ。黄金色の表面は水晶やメノウなどで飾り付けられ、側面には仏教の説話が彫り込まれています。地元の南京市以外では初公開という逸品です。


特別出品の阿育王塔(宋)

田中角栄と周恩来の両首相が固く固く握手をしてから40年。残念ながら両国間は決して好ましい状態にあるとはいえませんが、無事に展覧会が開催されることは喜ばしい限りです。東京展の後には神戸市立博物館、名古屋市博物館、九州国立博物館に巡回します。

中国では今世紀に入ってからも考古学的な発見が続いています。ケタ違いの歴史的スケールを誇る中国、今後の研究成果にも期待したいと思います。(取材:2012年10月9日)

中国四千年

周 剣生 (写真)

ニュートンプレス
¥ 2,940

料金一般当日:1,500円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
会場
会期
2012年10月10日(水)~12月24日(月・休)
会期終了
開館時間
9:30~18:00
※総合文化展は17:00まで
※時期により変動あり
いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日 ※ただし12月24日(月・休)は開館
住所
東京都台東区上野公園13-9
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://china-ocho.jp/
料金
一般1500円(1300円/1200円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生700円(500円/400円)
※中学生以下無料
※( )内は前売り/20名以上の団体料金
※障がい者とその介護者一名は無料です。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
※前売券は、東京国立博物館 正門特別展チケット売場(開館日のみ、閉館の30分前まで)、展覧会公式ホームページ、ほか主要プレイガイドにて、2012年8月1日(水)~10月9日(火)まで販売。
※その他詳細はホームページをご覧下さい。
展覧会詳細 特別展「中国 王朝の至宝」 詳細情報
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