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レポート
デュフィ展  絵筆が奏でる 色彩のメロディー
Bunkamura ザ・ミュージアム | 東京都
色彩の魔術師、その多彩な画業
「生きる喜び」を描くと評された芸術家、ラウル・デュフィ。20世紀フランスを代表する画家、デュフィの画業を総覧する展覧会がBunkamura ザ・ミュージアムではじまりました。
《ヴァイオリンのある静物:バッハへのオマージュ》1952年 パリ国立近代美術館、ポンピドゥー・センター
左から 《トゥルーヴィルのポスター》1906年 パリ国立近代美術館、ポンピドゥー・センター、《サン・タドレスの浜辺》1906年 愛知県美術館、《教会の広場(ジョンキエール、マルティーグ)》1903年 ズィエム美術館、マルティーグ
左から《クロッキーNo1、3、5、7》ガゼット・デュ・ボン・トン』1920年第1号、《夏のドレス 1920》『ガゼット・デュ・ボン・トン』1920年第4 号 共に島根県立石見美術館
左から《馬に乗ったケスラー一家》1932年 テート、《エプソム、ダービーの行進》1930年 公益財団法人ひろしま美術館
左から《突堤━ニースの散歩道》1926年頃 パリ市立近代美術館、《ニースの窓辺》1928年 島根県立美術館
左から《ドゥーヴィルの風景》1930年 パリ市立近代美術館、《レセプション》1931-1935年 パリ市立近代美術館
デュフィのタピスリー図案で制作された椅子。パリの名所「シャン=ゼリゼ」「チュイルリー公園」「オペラ座」「ムーラン・ルージュ」がデザインされています
ミュージアムショップには、デュフィがデザインしたテキスタイルを用いたグッズが多数用意されています
会場入口
デュフィは1877年生まれ。マティスとほぼ同じ時代を生き、ともにフランスで活躍した画家です。本展では年代順にデュフィの画業を追っていく4章構成です。

デュフィといえば鮮やかな色彩と軽やかなラインの作品がよく知られますが、第一章では、まだ独自のスタイルを探している時期の作品が並びます。モネ、ブーダンやマティス、そしてセザンヌに影響を受け、印象派、フォービスム、キュビスムなど、画風が様々に転換していく様子がよくわかります。


第1章 1900-1910年代 造形的革新のただなかで

デュフィは1910年頃に精力的に木版画を手掛けるようになり、モノクロの世界のなかで装飾的なデザインを磨いていきます。後に「モードの帝王」と呼ばれたファッションデザイナーのポール・ポワレと出会い、テキスタイルのデザインへと展開します。

植物や動物、パリの都市生活をモチーフにしたテキスタイルは、モードの最先端であるパリのデザイナーたちのドレスに用いられました。第2章では、デュフィが手掛けたデザインや、モデルたちの写真も展示されています。


デュフィデザインのテキスタイル。「ドーヴィルまたはレガッタ」が用いられたポール・ポワレのデイドレス

テキスタイルのデザインを通し、デュフィは独自のスタイルを確立させます。テキスタイルのプリントは、一色ごとに異なる版を用いて何度も擦って模様を作り出すのですが、輪郭線のなかに色彩が収まらないことがあります。色と線がそれぞれに自由に動くような独特のデュフィらしい画風は、このなかで確立したのです。

1937年のパリ万博で、デュフィは横60m、縦10mに及ぶ巨大な壁画「電気の精」を描きます。古代からの技術の発展とその発明者たちと、神々が描かれた叙事詩は、デュフィの代名詞ともいえる透明感のある鮮やかな色彩と軽やかな線で彩られています。本展では、壁画完成後に描かれたリトグラフの縮小版を見ることができます。

デュフィの代表作としてよく知られるのが、音楽を題材にした作品です。デュフィの両親は音楽好きで、その影響を受け、デュフィも音楽をテーマにした作品は若いころから何度も描いています。

『ヴァイオリンのある静物:バッハへのオマージュ』は、赤を基調とした大胆な画面で、色彩の魔術師と言われたデュフィの真骨頂。背景の花のモチーフの壁紙は、デュフィの下絵をもとにビアンキーニ社が製作したテキスタイルに由来します。


音楽

絵付けした陶器や、デザインした家具なども展示されており、デュフィの豊かな才能を感じます。

可愛らしいテキスタイルを用いたオリジナルグッズも販売されているので要チェックです。

展覧会は東京展(6/7~7/27)の後、あべのハルカス美術館(8/5~9/28)、愛知県美術館(10/9~12/7)へ巡回します。
[ 取材・撮影・文:川田千沙 / 2014年6月6日 ]


料金当日一般 1500円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
会場
会期
2014年6月7日(土)~2014年7月27日(日)
会期終了
開館時間
10:00~18:00(毎週金・土曜日は21:00迄) ※入館は各閉館の30分前まで
休館日
7/2(水)のみ休館
住所
東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://www.bunkamura.co.jp/
料金
一般 1,500(1,300)円/大学・高校生 1,000(800)円/中学・小学生 700(500)円
※()内は20名以上の団体料金
展覧会詳細 デュフィ展 絵筆が奏でる 色彩のメロディー 詳細情報
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