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没後20年 旅する黒澤明 槙田寿文ポスター・コレクションより

■世界中を魅了した「クロサワ」
【会期終了】 日本で6番目の国立美術館として、4月1日に発足した国立映画アーカイブ(旧:東京国立近代美術館フィルムセンター)。以前にも増して、映画文化の振興をはかる拠点としての積極的な活動が期待されています。新体制になって初めての企画展は、世界を席巻した黒澤明の映画ポスター展です。
つい先日も、是枝裕和監督の「万引き家族」が、カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞するなど、国際的に高く評価されている日本映画。小津安二郎、今村昌平、宮崎駿、北野武など世界的な知名度を誇る日本人監督は数多くいますが、あえて1名だけ、と条件をつけたら、やはり黒澤明(1910-1998)でしょう。

黒澤明は1951年に「羅生門」がヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を受賞。その後も「生きる」「七人の侍」「蜘蛛巣城」と次々に名作を送り出し、アカデミー賞、ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭と、主要な映画賞・映画祭を総なめに。「世界のクロサワ」は、多くのファンを魅了し続けました。

国立映画アーカイブの開館記念となる本展は、世界30か国にわたる黒澤映画のポスター84点を展示する企画。貴重なポスターは、黒澤明研究家の槙田寿文氏のコレクションです。

現在でも映画のポスターは国によってデザインが異なる事はしばしばありますが、この時代のポスターは、その傾向が顕著です。映画の内容をデザイナーが自由に解釈したものも多く、「これは何の映画?」と首をひねるデザインも数多く見受けられます(逆に、差が大きいポスターこそ、見せ場ともいえます)。


会場

しばしば「お国がら」が出る、映画ポスター。批評家のコメントや受賞歴などが列記され、セールス的な要素が目立つのは、アメリカ。ポーランドなど旧東側諸国のポスターは、芸術的な要素が漂います。キューバのポスターは、もちろんシルクスクリーン。これは以前、このコーナーでもご紹介しました(取材記事はこちら)。

ユニークなポスターとともに、関連資料も展示。さまざまなトラブルで黒澤明が降板した「トラ・トラ・トラ!」のスタッフジャンパーは、超レアグッズです。

コレクション出品者の槙田寿文氏など、各氏によるトークイベントも開催されます。日程などは公式サイトでご確認ください。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年5月9日 ]

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■旅する黒澤明 に関するツイート


 
会場国立映画アーカイブ
開催期間2018年4月17日(火)~9月23日(日)
所在地 東京都中央区京橋3-7-6
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://www.nfaj.go.jp
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