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齋田記念館開館20周年記念特別展 渡邊省亭没後100年 花鳥礼讃

■西欧を唸らせた、花鳥画の第一人者
【会期終了】 明治から大正にかけて活躍した日本画家・渡邊省亭(わたなべせいてい)。洒脱な花鳥画を数多く描いた省亭が没してから、今年はちょうど100年にあたります。東京・世田谷の齋田記念館では、省亭の絵画とその息子・水巴の俳句をテーマにした特別展が開催中。6月4日から後期展が始まりました。
100回忌だった昨年は、加島ギャラリーでの展覧会をはじめ、いくつかの美術館で作品が公開されるなど、注目度が増している渡邊省亭。齋田記念館も国内ではトップクラスといえる、数多くの省亭作品を所有しています。

今回の企画展は、省亭と水巴のコラボレーション展。この親子の作品をあわせて紹介するのは、齋田記念館が以前から温めていた企画で、今回、開館20周年の節目として実現しました。

展示室に入ると、省亭の作品の前には水巴の句が添えられています。水巴は、直接的に父の絵画を句に詠んだわけではありませんが、その句には、省亭の世界感を反映したようなものも数多く見られます。

省亭の作品は、後期展では13点展示。歴史人物画で知られる菊池容斎に師事した省亭ですが、自らの十八番は花鳥画(なので、4月2日の省亭の命日は「花鳥忌」です)。明治11(1878)年に日本画家として初めて渡欧した際に、印象派の画家たちの前で画を描き、その力量が当地の画家から称賛された事は有名です。

好きな作品は会場で選んでいただければと思いますが、あえて1点ご紹介するなら《秋の夕ぐれ》。蚊遣香から上る煙の先に、弱々しい蚊が2匹。巧みな構成力で、盛りを過ぎた寂寥感が引き立ちます。


会場

このコーナー初登場となる齋田記念館についてもご紹介しましょう。交通量が多い環七通りに面していますが、緑豊かな敷地の一角にあるので、街の喧騒が嘘のようです。

館が位置する世田谷区代田は、かつては農村地帯。齋田家は代田村開発の中心となった旧家「代田七人衆」のひとつで、江戸中期からは代田村の名主。幕末から明治にかけて茶の栽培・製造で繁栄しました。

齋田記念館は書画・典籍、近代日本画、明治期の齋田家茶業に関わる古文書、茶道具・民具、茶書(茶の湯に関わる文献資料)などを展示する施設として、平成9(1997)年に開館。決して大きくはないミュージアムですが、年に約二回の企画展を開催しています。これまで知る人ぞ知る記念館でしたが、本展がテレビで取り上げられた事もあって、その名は美術ファンの間に広まりつつあります。

土・日・祝日は残念ながら閉館ですが、平日と第4土曜日は開館しています。お勤めの方は6/23(土)か7/28(土)に、ぜひ。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年5月31日 ]

評伝 渡邊省亭―晴柳の影に評伝 渡邊省亭―晴柳の影に

古田 あき子(著)

ブリュッケ
¥ 3,024

 
会場齋田記念館
開催期間2018年4月2日(月)~7月28日(土)
所在地 東京都世田谷区代田3-23-35
TEL : 03-3414-1006
HP : http://saita-museum.jp/exhibition-new/
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