インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
  インターネットミュージアム  >  取材レポート  >  特別展 狩野芳崖と四天王 ─近代日本画、もうひとつの水脈─

特別展 狩野芳崖と四天王 ─近代日本画、もうひとつの水脈─

■「芳崖四天王」は、ご存知ですか
【会期終了】 室町から江戸。権力者の庇護を受け、画壇の覇者として君臨し続けた狩野派。400年以上続いた狩野派の終着点であり、近代日本画の起点とされている芳崖と、その知られざる4人の高弟を紹介する展覧会が、泉屋博古館分館で開催中です。
狩野芳崖は、幕末から明治期の日本画家で「近代日本画の父」と呼ばれています。東京美術学校(現・東京藝術大学)の教官に任命されましたが、《悲母観音》を描き上げた4日後の1888年11月5日、同校の開学を待たずに死去しました。

芳崖には4人の高弟がいました。芳崖を顕彰した功労者といえる岡倉秋水、自らを「仏画師」と称した高屋肖哲、草花図を得意とする岡不崩、山水画の本多天城。

彼らは「芳崖四天王」と呼ばれ、一目置かれた存在でしたが、師亡き後は、画壇と距離を置き、表舞台から姿を消します。本展では、知られざるその姿に迫ります。

1章「狩野芳崖と狩野派の画家たち」では、芳崖のほか、木挽町狩野家でともに切磋琢磨した盟友・橋本雅邦など、狩野派の正統性を受け継ぎ、近代日本の黎明期を生き抜いた作品が紹介されます。

芳崖の力強い筆遣いが印象的な《壽老人》。中国宋代の道士で、七福神にも登場する人物です。明暗を描き込み立体感ある表現は、すでに西洋絵画を意識しているようにも見えます。



2章「芳崖四天王」では、芳崖から東京美術学校、日本美術院へと続く革新的な近代日本画の流れとは異なる水脈を形成した、岡倉たちを紹介。近代日本画の多様性を示します。

芳崖の教えを信奉し続けた4人は、積極的に芳崖の顕彰に努めました。顕彰に最も積極的に取り組んだ岡倉秋水の《慈母観音図》は、芳崖の絶筆《悲母観音》(10月10日から展示)の模写です。

3章では、没線・主彩による「朦朧体」を紹介。当初「朦朧体」は、輪郭がはっきりせず、表現の目的が不可解であると非難されていました。ここでは、朦朧体の改良に奮闘した横山大観や菱田春草などの作品が展示されています。

展覧会と同時に見てほしいのが、図録です。高屋肖哲《悲母観音図 模写》に書き込まれた、細部の色や作画上の注意点は必見。弟子が亡き師の作品から学ぼうする意欲を感じ取ることができます。

前後期で展示替えがあります。

[ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2018年9月14日 ]


狩野芳崖と四天王狩野芳崖と四天王

野地耕一郎(編集),平林彰(編集),椎野晃史(編集)

求龍堂
¥ 2,700


 
会場泉屋博古館分館
開催期間2018年9月15日(土)~10月28日(日)
所在地 東京都港区六本木1-5-1
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/
展覧会詳細へ 特別展 狩野芳崖と四天王 ─近代日本画、もうひとつの水脈─ 詳細情報
取材レポート
東京都美術館「クリムト展 ウィーンと日本
クリムト展
「横手市増田まんが美術館」がリニューアル'
増田まんが美術館
国立新美術館「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」
ウィーン・モダン
国立新美術館「クリスチャン・ボルタンスキー ― Lifetime」
ボルタンスキー展
山種美術館「【山種美術館 広尾開館10周年記念特別展】生誕125年記念 速水御舟」
速水御舟展
鎌倉文学館「三島由紀夫「豊饒の海」のススメ」'
豊饒の海のススメ
太田記念美術館「江戸の凸凹
江戸の凸凹
東京都江戸東京博物館「発掘された日本列島2019」'
発掘された日本列島
ホキ美術館「スペインの現代写実絵画
スペインの現代写実
東京都庭園美術館「キスリング展 エコール・ド・パリの夢」'
キスリング展
日本科学未来館「企画展「マンモス展」 その「生命」は蘇るのか」'
マンモス展
ちひろ美術館・東京「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」'
ショーン・タン展
Bunkamura
バレルcol.
根津美術館「はじめての古美術鑑賞
絵画のテーマ
国立新美術館「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」
[エリアレポート]
ウィーン・モダン
豊田市美術館「世界を開くのは誰だ?」
[エリアレポート]
世界を開くのは
MIHO MUSEUM (ミホミュージアム)「謎の蒔絵師 永田友治」
[エリアレポート]
「永田友治」展
あべのハルカス美術館「クマのプーさん展」
[エリアレポート]
クマのプーさん展
第3回 インターネットミュージアム検定
ミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2019年の展覧会予定(東京・名古屋・大阪 近郊)
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
特別展 「恐竜博 2019」 ハプスブルク展−600年にわたる帝国コレクションの歴史 松方コレクション展 ゴッホ展
唐三彩 ― シルクロードの至宝 ― メスキータ展 特別企画「奈良大和四寺のみほとけ」 MINIATURE LIFE展 ~ 田中達也 見立ての世界 ~
博物館・美術館検索
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「猪」
グランプリは「ペッカリー(ヘソイノシシ)象形土偶」でした
ミュージアムキャラクターアワード2018 ミュージアムキャラクターアワード
2018、グランプリは
「雷切丸くん」でした
人気の展覧会 ブログパーツ アクセス数が多い展覧会を地域別にご紹介、ご自由にどうぞ。
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2019 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社