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モダン美人誕生-岡田三郎助と近代のよそおい

■いつの時代も、女性は美しいです
【会期終了】 瓜実顔に、黒々と輝く大きな瞳。女性の何をもって「美人」とするかは主観的なもので、個人の嗜好で基準は異なります。新時代の「美人イメージ」を創出した洋画家・岡田三郎助(1869-1939)の作品を中心に、現代に通じる「モダン美人」の原点を探る展覧会が、ポーラ美術館で開催中です。
時代によって変化する女性のおしゃれに焦点を当てた企画展。明治から昭和初期の「美人イメージ」の変遷や、多様化していった装いを、5章に分けて紹介されています。

現代に通じる「モダン美人」のイメージが固まりはじめたのは、明治時代。江戸時代の習慣を色濃く残しつつも、服装や髪形・化粧が、開国によって徐々に洋風に変化していきました。

明治期のおしゃれ最先端ウーマンは、日本史上初の洋装をした皇后・昭憲皇太后でした。明治天皇と皇后のイメージは、浮世絵や石版画などで複製され、庶民たちの間に広がっていきました。

イタリア人画家・グイード・モリナーリが描いた《昭憲皇太后肖像》は、ドレス姿にダイヤモンドのティアラという完全な洋装です。近代的で国際的な女性として表現された昭憲皇太后の姿は、日本の女性たちの憧れとなりました。



明治末期には、岡田三郎助が「美人イメージ」創出。岡田三郎助は、佐賀県に生まれ、明治末期から大正、昭和戦前期にかけて洋画界の重鎮として活躍してきた人物です。フランス留学から帰国後、甘美で気高い女性像を数多く描き、「美人画の岡田」と称されました。

江戸時代までの美人イメージは、つり目で鉤鼻の女性。岡田が描いた美人は、瓜実顔で、黒々と輝く大きな瞳を持つ女性たち。以降、岡田が描いた西洋風の美人像が「美人イメージ」となり、北野恒富などの画家たちに影響を与えました。

美人イメージを追及した画家たちと、理想の美人画に近づくため、おしゃれをする女性たち。時代は違っても、おしゃれに対する意識は変わらないのかもしれません。

最後に、展覧会コラボレーション企画をご紹介。大正時代を舞台とした、大和和紀の人気少女漫画『はいからさんが通る』のカラーイラストボードや、登場人物の等身大パネルが展示されています。

場所は、ミュージアムショップ付近。お気に入りのキャラクターと一緒に、矢絣の袴を着て写真撮影ができますので、展覧会の思い出にぜひ。

[ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2018年12月8日 ]

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晋遊舎(編)

晋遊舎
¥ 1,080

 
会場ポーラ美術館
開催期間2018年12月8日(土)~2019年3月17日(日)
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
TEL : 0460-84-2111(代表)
HP : http://www.polamuseum.or.jp/sp/jmb/
展覧会詳細へ モダン美人誕生-岡田三郎助と近代のよそおい 詳細情報
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