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イケムラレイコ 土と星 Our Planet

■16セクションの大規模展
ヨーロッパを拠点に活動するアーティスト、イケムラレイコ。絵画、彫刻、写真など多彩な手法で構築した独自の世界は、国際的にも高く評価されています。約210点の作品を16のセクションで紹介する展覧会が、国立新美術館で開催中です
イケムラレイコは三重県津市生まれ。1970年代にスペインに渡り、スイスで美術家としての活動をスタート。80年代前半にドイツのケルンに移り、現在はベルリンを拠点に活動しています。

イケムラの大規模展は、2011年に東京と三重で開かれていますが、今回は天井高の高い国立新美術館で、2000平米の展示室に加えて野外展示場も使用。過去最大規模の個展になりました。

会場はテーマ別に、16セクションで構成されています。展示そのものもインスタレーションという位置づけで、セクションによって作品の見せ方が異なります。展示デザインは建築家で、イケムラのパートナーでもあるフィリップ・フォン・マットが担当しました。

まず目に留まるのが、セクション 3「有機と無機」の彫刻。イケムラは80年代末から粘土の彫刻を手掛けています。不思議なかたちの人や動物、建物など。イケムラにとって彫刻は、絵画やドローイングと並ぶ主要な作品群です。



セクション 5の「少女」には、ぼんやりとしたシルエットで描かれた少女が、伏せていたり、猫を抱いていたり。成熟への不安や、大人への目覚めが感じとれます。90年代のイケムラを代表する作品です。

高さが3メートルを超える巨大な彫刻は、セクション 8の「うさぎ観音」。東日本大震災を経て、人々への祈りを形にしました。人が入れそうな内部の空洞は、胎内をイメージさせます。

セクション 14「メイント・モリ」は、「死を思え」という意味のラテン語です。朽ちて自然に還りつつある、女性の亡骸の彫刻。生命の循環は、展覧会を通したテーマでもあります。

セクション 15「コスミックスケープ」は、新しい作品です。2010年代からイケムラは、大画面の山水画を描いています。最新作《うねりの春》は、明るい色彩で命の芽生えを表しました。

イメージが繋がっていくような構成で、各所にイケムラによる言葉も記されています。空間構成が作品の世界観を的確に支えており、現代美術に不慣れな方も、見る方それぞれの感性で楽しめると思います。

展覧会はスイスのバーゼル美術館との共同企画。東京展を再構成し、5月11日(土)~9月1日(日)にはバーゼル美術館に巡回します。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2019年1月17日 ]

イケムラレイコ 土と星 Our Planetイケムラレイコ 土と星 Our Planet

イケムラレイコ(著),国立新美術館(監修)

求龍堂
¥ 3,200

 
会場国立新美術館
開催期間2019年1月18日(金)~4月1日(月)
所在地 東京都港区六本木7-22-2
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://www.nact.jp/exhibition_special/2018/Ikemura2019/
展覧会詳細へ イケムラレイコ 土と星 Our Planet 詳細情報
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