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レポート
いま台湾 ─ 台灣美術院の作家たち ─
渋谷区立松濤美術館 | 東京都
台湾美術の本流、日本初登場
台湾美術の振興と発展、国際交流を目的に2010年に設立された台湾美術院。院士20人、47点の作品などを紹介する展覧会が、渋谷区立松濤美術館で開催中です。
(左から)林章湖≪隠遁の歳月≫ / 林章湖≪躍魚図≫
(左から)廖修平《迎福門 四》 / 廖修平《無語(一)》 / (右手前)廖修平《無題》
(左から)郭博州《心を太玄に遊ばす》 / 郭博州《蔵輝》
(左から)顧重光《赤い柳の籠の中の柘榴》 / 顧重光《エドレスの絹の上の染付瓶と牡丹》
(左から)詹前裕《玉山の柏 ─ 豊盛》 / 詹前裕《玉山の柏 ─ 枯寂》
(左から)李振明《パイワンの物語》 / 李振明《五つの山》
(左から)傅申《核電爆》 / 傅申《強震》
(左から)ジュディ・オング倩玉《紅樓依緑》 / ジュディ・オング倩玉《銀閣瑞雪》 ※ともに特別出品
東京国立博物館で特別展「台北 國立故宮博物院 -神品至宝-」の開催中(9月15日まで)、今秋には森美術館で台湾出身の現代美術家リー・ミンウェイ(李明維)の大規模個展(9月20日~2015年1月4日)と、今年は台湾美術の展覧会が目に留まります。

本展は、現在の台湾美術界の中心的な流れを紹介する企画展。台湾美術院は2010年の設立後、中国やオーストラリアで展覧会を行っていますが、日本で大きく紹介されるのは今回が初めてです。


会場

早速、何人かの作品をご紹介しましょう。廖修平(1936-)は台湾美術院の発起人の一人で、現在は院長を務める版画家。70年代に現代版画の新技法を携えて米国から帰国し、現在の台湾現代版画界を牽引してきた功労者です。

中国の伝統的な色彩と陰陽五業論をもとにした作品のほか、近年は無数の手を描く「夢堺シリーズ」も手掛けています。


廖修平の作品

展覧会チラシの裏面で目にしてから気になっていたのが、林章湖(1955-)。東洋の詩的情緒にあふれる作品を水墨で描きます。

古びた漁船の男たち、激流を遡る小魚。巧みな描写力とともに、味わい深い賛も印象に残ります。


林章湖の作品

出展作家のなかで最年少は、林俊良(1968-)。台湾の動植物を題材にした作品などで、数々の賞を受賞しているグラフィックデザイナーです。

地球の大陸の形が鯉の文様になっているユニークな《愛・地球》など、鮮やかな青色の作品が2点並びます。


林俊良の作品

展覧会では台湾美術院院士20名の作品のほか、賛助出品として2名の作品も紹介されています。ひとりは、文人画に民間芸術の「雅・俗」を取り入れ、台湾では名高い書画家の鄭善禧(1932-)。そしてもうひとりは、歌手としても有名なジュディ・オング倩玉(1950-)です。

日展でも何度も入選しているジュディ・オング倩玉。本展でも評価が高い情緒豊かな木版風景画が紹介されています。


ジュディ・オング倩玉の作品

関連イベントとして8月30日(土)には台湾映画の上映、9月7日(日)には中国楽器によるミュージアムコンサートも開催されます。詳しくは公式サイトでご確認ください。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2014年8月8日 ]

ジュディの中国絵画って面白い

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¥ 2,700


■松濤美術館 に関するツイート


 
会場
会期
2014年8月9日(土)~9月21日(日)
会期終了
開館時間
特別展期間中:午前10時~午後6時(金曜のみ午後8時まで)
公募展・小中学生絵画展・サロン展期間中:午前9時~午後5時
最終入館はいずれも閉館30分前までです。
休館日
8月11日(月)、18日(月)、25日(月) 9月1日(月)、8日(月)、16日(火)
住所
東京都渋谷区松濤2-14-14
電話 03-3465-9421
公式サイト http://shoto-museum.jp/
料金
一般 500(400)円/大学生 400(320)円/高校生・60歳以上 250(200)円/小中学生100(80)円
※( )内は団体10名以上。
※毎週金曜日、渋谷区民の方は無料(在住がわかる書類をお持ちください)
※土・日曜日、祝・休日、夏休み期間は小中学生無料。
※障がいのある方(付添の方1名)は無料(手帳等お持ちください)
展覧会詳細 いま台湾━台灣美術院の作家たち━ 詳細情報
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