京都国立近代美術館「ピピロッティ・リスト: Your Eye Is My Island-あなたの眼はわたしの島-」展示風景
スイスを拠点に国際的に活躍している現代アーティスト、ピピロッティ・リストの初期作から最新作までを紹介する展覧会が、京都国立近代美術館ではじまる。
ピピロッティ・リストは1962年、スイス生まれ。本名はエリザベート・シャルロット・リストだが、大学時代に愛称「ロッティ」と『長くつ下のピッピ』の主人公の名前「ピッピ」を組み合わせて、新たな名前に。
1980年代にウィーンの応用芸術学校、バーゼルのデザイン学校を卒業。1998年のヴェネツィア・ビエンナーレで発表された作品などが注目を集め、ヴィデオ・インスタレーションの先駆者として現在でも精力的な創作を続けている。
展覧会は、身体、女性、自然、エコロジーをテーマとした作品およそ40点で構成。身体や女性としてのアイデンティティをテーマとする初期の短編ヴィデオや、ヴェニス・ビエンナーレに出品された代表作、自然と人間との共生をのびやかに謳う、近年の大規模なプロジェクション、映像と家具が溶け合ったリビングルーム、リサイクル品を活用した屋外作品まで、約30年間の活動の全体像を本格的に紹介する。
「ピピロッティ・リスト: Your Eye Is My Island-あなたの眼はわたしの島-」は京都国立近代美術館で、2021年4月6日(火)~6月13日(日)に開催。観覧料は一般 1,200円など。8月に水戸芸術館に巡回する。
京都国立近代美術館「ピピロッティ・リスト: Your Eye Is My Island-あなたの眼はわたしの島-」展示風景