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    岡本太郎の原点、若きパリ時代の3作品が日本初公開
    (掲載日時:2022年7月8日)

    「岡本太郎、新発見!」記者発表会 渋谷ヒカリエ8/COURT会場     
    「岡本太郎、新発見!」記者発表会 渋谷ヒカリエ8/COURT会場

    これまで知られていた岡本太郎のイメージを塗り替える可能性が高い作品3点が発見され、東京で記者発表が行われた。

    岡本太郎は1911年、東京生まれ。1930〜40年代は約10年間に渡り、パリで生活し、文化の違いを目の当たりにして自己嫌悪に陥りながらも、ピカソの作品に衝撃を受け、自身も抽象表現をはじめていた。

    岡本太郎の作品の中で、パリと東京・青山にあった作品は、戦時中の空襲でほとんどが消失していたが、このたび見つかった3作品は、1931〜33年にパリで描かれたもの。

    作品について美術史家の山下裕二は「岡本太郎の作品という可能性は極めて高いと感じている。完成度は高くないが、最初期の作品とも類似し、また太郎の身振りが見えて来る作品としても貴重」と解説。

    絵画修復士の吉村絵美留も「岡本太郎の作品の修復はこれまで100点以上行ったが、初めて戦前の作品に触れた。加筆や修正、2、3回の書き直しが見られるが、それは戦後の作品の修正点にも類似している」と語った。

    3作品は、7月23日から大阪中之島美術館で開催される「展覧会 岡本太郎」で日本初公開される。

    展覧会は、その後東京、愛知に巡回する。

    「岡本太郎、新発見!」記者発表会 渋谷ヒカリエ8/COURT会場 (左から)岡本太郎記念館 館長 平野暁臣、美術史家 山下裕二、絵画修復士 吉村絵美留     
    「岡本太郎、新発見!」記者発表会 渋谷ヒカリエ8/COURT会場 (左から)岡本太郎記念館 館長 平野暁臣、美術史家 山下裕二、絵画修復士 吉村絵美留

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