
東京国立博物館 特別展「本阿弥光悦の大宇宙」オフィシャルサポーター・中谷美紀さん
さまざまな分野を横断する活動を通して、後の日本文化に大きな影響を与えた本阿弥光悦(1558~1637)を紹介する展覧会が開催されることとなり、都内で記者発表が行われた。
刀剣の研磨や鑑定などを家職とする本阿弥家に生まれた光悦は、刀剣の価値を見定める審美眼と刀剣を介した人脈から、さまざまな芸術活動を展開。
蒔絵や書、茶茶碗などの制作にかかわり、革新的で傑出した品々を生み出した。
その一方で京都の町衆の一員として、さまざまな職人と親交。姻戚関係も広げて、独自のネットワークを築いた。
展覧会は、4つの章で構成。光悦の指料と伝わる唯一の刀剣が約40年ぶりの公開されるほか、光悦の篤い信仰心を窺い知ることのできる品々が並ぶ。
そのほか、国宝《舟橋蒔絵硯箱》や代表作《鶴下絵三十六歌仙和歌巻》を全巻を全期間展示し、光悦の創造の軌跡をたどる。
展覧会の音声ガイドを務めるのは、女優の中谷美紀さん。展覧会について「本阿弥光悦はイノベーティブな方。私にとっては、まるでスティーブ・ジョブズの様な人物に感じている。書をとってもリズミカルで、墨の濃淡なども緩急があって憧れる。そんな光悦の展覧会の音声ガイドを担えて光栄。一ファンとして展覧会チケットを購入し、観覧したいと思っています。」
また、「日本がさらなる観光立国となるには、文化芸術が必要不可欠。日本の美しい美術をもっと発信して守ってほしい。“トーハクで春画展の開催”などの思い切った試みもみてみたい」と語った。
特別展「本阿弥光悦の大宇宙」は、東京国立博物館 平成館で2024年1月16日(火)~3月10日(日)に開催。料金は未定。
