ニュース
    光悦の多彩な芸術活動を展観 ― 特別展「本阿弥光悦の大宇宙」が2024年1月に開催
    (掲載日時:2023年11月21日)

    東京国立博物館 特別展「本阿弥光悦の大宇宙」オフィシャルサポーター・中谷美紀さん
    東京国立博物館 特別展「本阿弥光悦の大宇宙」オフィシャルサポーター・中谷美紀さん

    さまざまな分野を横断する活動を通して、後の日本文化に大きな影響を与えた本阿弥光悦(1558~1637)を紹介する展覧会が開催されることとなり、都内で記者発表が行われた。

    刀剣の研磨や鑑定などを家職とする本阿弥家に生まれた光悦は、刀剣の価値を見定める審美眼と刀剣を介した人脈から、さまざまな芸術活動を展開。

    蒔絵や書、茶茶碗などの制作にかかわり、革新的で傑出した品々を生み出した。

    その一方で京都の町衆の一員として、さまざまな職人と親交。姻戚関係も広げて、独自のネットワークを築いた。

    展覧会は、4つの章で構成。光悦の指料と伝わる唯一の刀剣が約40年ぶりの公開されるほか、光悦の篤い信仰心を窺い知ることのできる品々が並ぶ。

    そのほか、国宝《舟橋蒔絵硯箱》や代表作《鶴下絵三十六歌仙和歌巻》を全巻を全期間展示し、光悦の創造の軌跡をたどる。

    展覧会の音声ガイドを務めるのは、女優の中谷美紀さん。展覧会について「本阿弥光悦はイノベーティブな方。私にとっては、まるでスティーブ・ジョブズの様な人物に感じている。書をとってもリズミカルで、墨の濃淡なども緩急があって憧れる。そんな光悦の展覧会の音声ガイドを担えて光栄。一ファンとして展覧会チケットを購入し、観覧したいと思っています。」

    また、「日本がさらなる観光立国となるには、文化芸術が必要不可欠。日本の美しい美術をもっと発信して守ってほしい。“トーハクで春画展の開催”などの思い切った試みもみてみたい」と語った。

    特別展「本阿弥光悦の大宇宙」は、東京国立博物館 平成館で2024年1月16日(火)~3月10日(日)に開催。料金は未定。


     
     

    このニュースに関連するミュージアム
    おすすめレポート
    学芸員募集
    地域おこし協力隊(文化財調査・活用促進員)募集します! [小坂町郷土館博物館]
    秋田県
    ポーラ美術館 学芸員及びエデュケーター募集 [ポーラ美術館]
    神奈川県
    肥後の里山ギャラリーの企画・運営担当者(学芸員) [肥後銀行本店 肥後の里山ギャラリー]
    熊本県
    奈良国立博物館アソシエイトフェロー(文化財情報)1名の募集について [奈良国立博物館]
    奈良県
    ムーゼの森 学芸員募集 [エルツおもちゃ博物館・軽井沢、軽井沢絵本の森美術館]
    長野県
    展覧会ランキング
    1
    東京都美術館 | 東京都
    ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
    開催中[あと65日]
    2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
    2
    上野の森美術館 | 東京都
    「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」
    開催中[あと23日]
    2025年9月20日(土)〜11月9日(日)
    3
    出羽桜美術館 | 山形県
    没後40年 有元利夫 優美な絵画世界への誘い
    開催中[あと51日]
    2025年9月5日(金)〜12月7日(日)
    4
    東京国立博物館 | 東京都
    特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」
    開催中[あと44日]
    2025年9月9日(火)〜11月30日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語
    開催まであと8日
    2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)