ニュース
    1万年の時を経て、こころと向き合うかたちの共演 ― 東京国立博物館「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」
    (掲載日時:2024年6月24日)

    東京国立博物館「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」会場
    東京国立博物館「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」会場

    東京国立博物館が所蔵する縄文時代の土製品などと、美術家の内藤礼(1961-)による現代アート作品をあわせて展示する展覧会が、同館で始まる。

    内藤は、一般のな美術作品とは異なり、縄文時代の土製品には、注文主など作り手以外の意図が制作に関与していないことに着目。

    自然・命への畏れと祈りから生まれたかたちに「生の内と外を貫く慈悲」を感じ、展覧会が企画された。

    東京国立博物館の建築や歴史を、内藤独自の視点で読み解くこともテーマになっており、会場のひとつである本館特別5室は、長年閉ざされていた大開口の鎧戸を開放(おそらく第二次世界大戦後に解放されるのは今回が初めて)。

    カーペットと仮設壁も取り払われ、自然光が入る建築当初の裸の空間に、縄文時代と内藤の作品が1万数千年の時を経て対峙。

    はるか昔に生きた人々と、現代を生きる私たちに通ずる精神世界、創造の力を感じる展覧会になった。

    展覧会はエルメス財団と共同で企画。2か月後に公開される銀座メゾンエルメス フォーラムで開催される展覧会に続く構成になっている。

    「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」は、東京国立博物館 平成館企画展示室、本館特別5室、本館1階ラウンジで、2024年6月25日(火)~9月23日(月・休)に開催。

    観覧料は一般 1,500円など。事前予約は不要。

    銀座メゾンエルメス フォーラムでの展示は、9月7日(土)~2025年1月13日(月・祝)。


    東京国立博物館「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」会場
    東京国立博物館「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」会場

    東京国立博物館「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」会場
    東京国立博物館「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」会場

    東京国立博物館「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」会場
    東京国立博物館「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」会場


    このニュースに関連するミュージアム
    おすすめレポート
    学芸員募集
    北海道標津町文化財担当職員募集 [標津町ポー川史跡自然公園]
    北海道
    新居浜市美術館 学芸員募集中 [あかがねミュージアム(新居浜市美術館および新居浜市総合文化施設)]
    愛媛県
    一宮市三岸節子記念美術館 会計年度任用職員(学芸員)募集 [一宮市三岸節子記念美術館]
    愛知県
    令和7年度新宿区⽂化財研究員(埋蔵文化財担当)募集 [新宿区文化観光産業部文化観光課文化資源係(新宿区役所第一分庁舎6階) 等]
    東京都
    京都市埋蔵文化財研究所 技術職員(調査員)募集 [京都市埋蔵文化財研究所事務所ほか]
    京都府
    展覧会ランキング
    1
    東京都美術館 | 東京都
    ミロ展
    開催中[あと18日]
    2025年3月1日(土)〜7月6日(日)
    2
    三菱一号館美術館 | 東京都
    ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠
    開催中[あと81日]
    2025年5月29日(木)〜9月7日(日)
    3
    東京国立博物館 | 東京都
    イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~
    開催中[あと46日]
    2025年3月25日(火)〜8月3日(日)
    4
    TOKYO NODE | 東京都
    デザインあ展 neo
    開催中[あと97日]
    2025年4月18日(金)〜9月23日(火)
    5
    CREATIVE MUSEUM TOKYO | 東京都
    HOKUSAI - ぜんぶ、北斎のしわざでした。展
    開催まであと87日
    2025年9月13日(土)〜11月30日(日)