東京都文京区にある国の重要文化財「旧磯野家住宅(通称・銅(あかがね)御殿)」の隣接地に建設された高層マンションを巡り、銅御殿を所有する財団法人大谷美術館と周辺住民が、マンションの建築確認処分の取り消しなどを求めた訴訟で、2011年9月21日(水)、東京地裁は原告の訴えを退けた。
原告側は「ビル風や地盤沈下で重文に影響が出るほか、周辺の文化的景観を損なう」と主張したが、地裁は「風害、地盤、景観に関する訴えの利益は法律上の根拠がなく、認められない」と訴えの大部分を却下。「検査機関の審査に違法性はない」とした。
マンションは2009年に工事が始まり、2011年8月に完成している。
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毎日jp