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レポート
特別展 御即位30年記念 両陛下と文化交流 ― 日本美を伝える ―
東京国立博物館 | 東京都
皇室が守り伝えてきた「日本の美」
文化庁、宮内庁、読売新聞社が協力し、皇室が守り伝えてきた「日本の美」を紹介する『紡ぐプロジェクト』。第一弾の特別展は、天皇皇后両陛下が担ってきた文化交流について紹介していく展覧会です。
即位の礼に臨まれた御装束姿の両陛下
第1会場 右は 海野勝珉作《丹鳳朝陽図花瓶》宮内庁三の丸尚蔵館[全期間展示]
(左奥)伝土佐光則筆《源氏物語図画帖》[場面替あり] / (右手前)岩佐又兵衛筆《小栗判官絵巻》[巻替あり]ともに宮内庁三の丸尚蔵館
(左から)《赤縮緬地吉祥文様刺繍振袖》 / 《黒紅綸子地落瀧津文様振袖》ともに宮内庁侍従職所管[展示期間:ともに 3/5~3/31]
第1会場 左は《伏籠と香炉、藤花文様お和服、菊花文様お和服》宮内庁侍従職所管[全期間展示]
第2会場
第2会場
第1会場 入口

本館特別4・5室で開催される本展。第1会場(特別5室)では「御即位」「御誕生」「外国ご訪問と文化交流」「皇后陛下とご養蚕」の4コーナー(「御誕生」は前期:3/5~3/31 のみ)で、皇室ゆかりの優品を紹介します。


「平成」のスタートは昭和天皇崩御の翌日、1989年1月8日からですが、即位に関わる儀式が行われたのは、昭和天皇の喪が明けた翌年の秋。「即位の礼」では、天皇は黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)、皇后は御五衣(いつつぎぬ)に御唐衣(からぎぬ)を重ね、御裳(おんも)を着けた装束でした。


昭和天皇の第一皇子として昭和8年に誕生した天皇陛下。その誕生を祝って衆議院議員一同から献上されたのが、堂本印象《霊峰飛鶴》(展示期間:3/5~3/31)です。堂本印象は、優秀な美術家・工芸家を顕彰した「帝室技芸員」のひとりです。



即位後、両陛下は28カ国を公式にご訪問されています。外国で日本の美術品を紹介される事もありました。岩佐又兵衛《小栗判官絵巻》(全期間展示、巻替あり)は、1998年のイギリスご訪問と、2005年のノルウェーご訪問で紹介されました。旧岡山藩の家老から明治天皇に献上されたものです。


皇后陛下の活動として、ニュースなどでしばしば紹介されるご養蚕。明治に近代化した日本において主要産業だった絹の生産を後押しするため、明治天皇皇后である昭憲皇太后が宮中でご養蚕を始めた事がきっかけです。


皇室では、現在では貴重な蚕種となった純国産種「小石丸」などを養蚕。その糸は、正倉院古代裂の復元など、文化財修復の現場でも活かされています


冠に蚕蛾(かいこが)を付け、右手に繭をもつ天女は、その名も《養蚕天女》。高村光雲が生み出した新しい女神像です(前期・後期で、別の《養蚕天女》を展示)。


第2会場(特別4室)では、両陛下の写真を展示。日本の文化と深いかかわりがある皇室ですが、現在の両陛下も日本の美術や文化には深い理解を示し、国内の美術館、博物館にもしばしば行幸啓されています。


本展に続く『紡ぐプロジェクト』第二弾の特別展「美を紡ぐ 日本美術の名品 ―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―」は、5月3日(金・祝)開幕。新しい元号で迎える事となります。


[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2019年3月4日 ]


天皇皇后両陛下 ともに歩まれた60年天皇皇后両陛下 ともに歩まれた60年

宮内庁侍従職 (監修)

クレヴィス
¥ 2,500

料金一般当日:1,100円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

会場
東京国立博物館 本館特別4・5室
会期
2019年3月5日(火)~4月29日(月・祝)
会期終了
開館時間
9:30~18:00
※総合文化展は17:00まで
※時期により変動あり
いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日
3月25日(月)、4月29日(月・祝)を除く月曜日
住所
東京都台東区上野公園13-9
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト https://tsumugu-exhibition2019.jp/
料金
一般 1,100(1,000)円 / 大学生 700(600)円 / 高校生 400(300)円 / 中学生以下 無料

※( )内は20名以上の団体料金
※すべて税込
※障がい者とその介護者1名は無料(要証明)
展覧会詳細 特別展 御即位30年記念 両陛下と文化交流 ― 日本美を伝える ― 詳細情報
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