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レポート
全部見せます 北斎冨嶽三十六景
【2025年度中まで全館休館予定】東京都江戸東京博物館 | 東京都
世界一有名な日本の絵
ゴッホが絶賛しドビュッシーも影響を受けた、葛飾北斎の冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」。開館20周年を迎えた江戸東京博物館で、“世界一有名な日本の絵”が全46点セットで展示されています。
あまりに有名な《神奈川沖浪裏》(左)
左から《凱風快晴》《山下白雨》。富士だけを大きく扱ったのはこの2点だけ
こちらも傑作《尾州不二見原》(右)
《駿州江尻》(左)は、風の表現が見事
48枚が並ぶ会場は壮観です
江戸博自慢の一点は《御厩川岸より両國橋夕陽見》(左)。他館の所蔵品より高クオリティです
《隠田の水車》(右)は、現在の原宿あたり。全然違います
10枚の「裏富士」から、《相州仲原》と《駿州大野新田》(右から)
晩年の北斎と、娘の阿栄
あまりにも有名な冨嶽三十六景ですが、実は全46点が揃いで展示される機会は多くありません。

そもそも揃いを所有しているのは、おそらく国内では10組程度。公立美術館に限ると、江戸東京博物館の他は、山梨県立博物館などごくわずかしかないのです。

江戸東京博物館では2006年に一堂に展示してから7年ぶり。おそらく東京での展示も、それ以来と考えられます。


会場

著名な作品でありながら、謎が多い冨嶽三十六景。そもそも描かれた時期も正確には分かっていません。

広告が出た時期から推定すると、天保2(1831)年~天保5(1834)年ごろ。ちなみに、広告では「冨嶽三十六景」と書いて「ふじ三十六景」と読ませているので、江戸時代には「ふじ」と呼ばれていたのかも知れません。

会場での展示は「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」「山下白雨」から。特に人気があるこの3点は、他よりスペースを取ってゆったりと展示しています。


展示はやはり「神奈川沖浪裏」から

「三十六景なのに揃いが46点?」という方は、なかなかスルドイ。36枚を描いた後に、好評のため10枚が追加されたのです。

追加の10枚は通称「裏富士」。36枚は線が藍色で刷られているのに対し、裏富士の10枚は線が黒くなっているのが特徴的です。


10枚の「裏富士」

会場には北斎が暮らしていた画室模型も展示されています。

北斎は生涯で90回あまり引っ越したと伝えられており、これは83歳ごろに娘の阿栄(おえい:葛飾応為で、父と同じく)と暮らしていた頃の画室。場所は現在の両国4丁目ですから、江戸東京博物館のすぐ近くです。

家は狭く粗末で、ゴミだらけ。北斎はいつも布団をかぶっていたという逸話も残ります。


晩年の北斎の画室を再現した模型

揃いで見ると、意外と知らない絵も多いことに気づきます。開館記念日の3月28日(木)は常設展示室の入場は無料、会期はわずか2週間ので、お見逃し無く。(取材:2013年3月14日)


 
会場
会期
2013年3月15日(金)~3月31日(日)
会期終了
開館時間
9:30~17:30
※入館は閉館の30分前まで。
休館日
3月18日(月)
住所
東京都墨田区横網1-4-1
電話 03-3626-9974(代表)
03-3626-9974(代表)
公式サイト http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/feature/2012/03/index.html
料金
一般 600円/大学生・専門学校生 480円/中学生(都外)・高校生・65歳以上 300円/中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童 無料
展覧会詳細 特集展示「全部見せます 北斎冨嶽三十六景」 詳細情報
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